太陽のせい。
町全体に火が付くんじゃないかという暑さである。
巨大な虫眼鏡で、誰かが太陽光を当て続けているところを想像する。
帰宅すると、腕がチリッと痛かったりする。
こんな暑さだから、このギッチリと並べられたアパート、マンション、
かわいらしい一軒家、集合住宅類、すべての部屋で冷房が
フル稼働している。
冷房がない家の主は命の危険があるから、ない家は空き家だろう。
日課として北海道の家族に電話する。
「涼しい?」と訊いてみる。「いや、今日は暑いよ、32℃」
それが数日前。
麦刈りが始まったらしいこの二日間は、
「今日は涼しいな。25℃」とのことだった。
「出かけちゃいけない暑さだよこっちは。」と言うと、
「そうだろうね」と返事。ニュースでやっているのだろう。
大きめの蝶々が公園の脇をゆら~っと飛んでいた。
あの薄い羽根はこの陽ざしに耐えられるのだろうか。
確かに東京には、ささやかだがいつも新しい文化的イベントが
毎週末あり、息ができる匿名性もある。が。
この深刻な夏で北海道への移住が奨励され、
5年以内くらいに道東にも日本語学校ができてくれないだろうかな。
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