声の足跡
（敬称略）
Wセンター行動履歴
1.佐々木美玲・加藤史帆・高瀬愛奈・富田鈴花・森本茉莉
2.丹生明里・佐々木久美・濱岸ひより・高橋未来虹
二人が主に属しているグループは上記の通りとなる。以下佐々木美玲属するグループをG1と、丹生明里が属するグループをG2と表記する。この二つグループを主にフォーカスしていく。
丹生明里は校外から佐々木美玲は校内の廊下からスタートする。「ときめき草」のオマージュとなっているが、使われている場面が違う。ここでいう校内とはけやき坂・日向坂（継承）を指しているのではないか。佐々木美玲は期待していない自分という初アルバムのリード曲でセンターを務め着実にけやき坂の顔の一人となっている。一方、校外というのは日向坂（新しい風）を指している。二つの違ったスピリットが別々の地点から歩き始めていく。
佐々木美玲が人とすれ違うシーンは在籍中（主にけやき坂）に様々な経験を積んできたという表現ではなかろうか。笑顔で手を振っているのは乗り越えたからこそ可能な表情である。
体育館のシーンは一旦飛ばしてG1が登場する教室の場面に移る。「僕たちは付き合っている」のオマージュになっている。佐々木美玲が居る場面では机が綺麗に並べられている為、佐々木美玲が立ち去った後である。
G2が階段を昇っているシーンへと移る。丹生明里と共にしている場所は下駄箱の為、丹生明里と別れた後である。
サビに入ると掃除前の教室が映し出されるがほぼ毎回映っている人数が違う。ソロショットを除けば五人・四人・三人と減っていき最後に五人に戻っている。ここでは在籍中の出会いと別れを表しているのではないか。
一方、G2は下駄箱に全員集合している。二枚目は長濱ねるソロ曲の「100年待てば」の決めポーズである。日向坂のキャプテンである佐々木久美が見せるということは、けやき坂スピリットを忘れていないことの表れではないか。校外から合流する丹生明里を迎えるにあたって新しい風に飲み込まれないぞという意思表示でもある。
ここでは「キュン」のフリを見せている。校外から校内へと丹生明里が入り込めたのは日向坂1stシングル「キュン」で初めて二つのスピリットが交われたことの表れである。
「僕たちは付き合っている」に沿って掃除を離れて遊び始めている。佐々木美玲は既に立ち去っている。
1番の最後は佐々木美玲が体育館で一人になっているシーン。教室から立ち去って体育館に向かった。校内に入ってきた新しい風に対して日向坂（継承）をどうしていくべきか途方に暮れているのではないか。佐々木美玲を除いたG1は二番以降集まることがなく影響を受けている。一方、丹生明里を除いたG2は集まる場面がある。
丹生明里を除いたG2が階段を昇って鏡の前で踊っている。歌詞が「鏡の中の自分に聞かせてあげたい」となっており、二つが交わったメンバー自身がどう見られているのか把握できていないということではないか。
序盤に飛ばしたシーンに戻る。佐々木美玲が遅れて合流している。先程一人で途方に暮れていたが実はメンバーが待ち受けており跳ね返すことなく受け入れてくれたのではないか。
佐々木美玲が振り返って丹生明里を見つけるシーンが序盤とリンクしている。
ここからクライマックスを迎える。二人のみのシーンもありフリが”ほぼ”対称的である。二人が離れあったり近づいたりしているのは感情の波を表している。二つのスピリットは対照的でもあるが、鏡のように似た場面もある。（こじつけ強め）
佐々木美玲は両手を丹生明里は片手を差し伸べている。佐々木美玲が両手で届けたいスピリットを丹生明里が片手で受け取りたいと願望しているのではないか。渡邊美穂がセンターになっている屋上のシーンもあり二人だけではない。
これ以降は全メンバーが体育館にいるシーンとドラマ・映画のエンドロールのような撮影終わりの一シーンが交互に流れていく。この構成が一区切りつけているのではないかと勘ぐってしまう原因の一つである。
後ろの写真が佐々木美玲→小坂菜緒→日向坂46→ヒとなっている。佐々木美玲・小坂菜緒は日向坂の表題曲センターを務めてきた二人であり日向坂46を表す上で重要な二人である。時系列的には小坂菜緒→佐々木美玲であるがMVでは反対になっている。つまり、最後のシーンでは日向坂46が誕生した時期を示している。日向坂というのはこういうグループであるということをMVを通して示しているのではないか。
余談
Wセンターの二人にフォーカスしたため触れられなかったシーンが多数存在する。書けるのであれば今後書いていきたい。ときめき草（MV）の重要性を再度認識させられたMVであった。イマニミテイロの日向坂verのように思えた。まだ答えは見つかっていないが着実に前を進んでいるメンバーを感じることができてどこか嬉しい気持ちも芽生えた。
声の足跡
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