見出し画像

ベルリオーズ「幻想交響曲」日フィル鹿児島公演

15日、日フィル鹿児島公演に行った。ベルリオーズベルリオーズ「幻想交響曲」を聴きにいったのだが、初めての生のベルリオーズ「幻想交響曲」、よかった。

5時45分開場、6時半開演。
6時5分から指揮者・下野竜也さんにおるプレトーク、とあったので、まだ入場中やん、間に合えへんやん、と思ったのだが…。

まだ入場の真っ最中、オケもそろわぬ舞台に6人のホルン奏者が登場。
アンサンブルを1曲披露。
そして指揮者・下野氏をファンファーレで迎えた。

下野竜也 オフィシャルサイト|Tatsuya Shimono Official Site

来年50回を迎える日本フィルの九州公演は地元の有志の実行委員会がずっと招致を続けてきた成果だという。

鹿児島出身の下野氏はこのホールの後ろの方で小学生のとき初めて日本フィルを聴き、そして40年後に指揮者として故郷の舞台になったという。
その「出囃子」をホルン組が買って出たそうだ。

「いま、ここにきている小学生が、ひょっとして40年後にまた指揮者として立っているかもしれません」。

短いけど楽しいトークだった。

「幻想交響曲」。
最初から、旦那が「コントラバスは編成が最大でも6台なのになんで7台置いてあるんだろう」と不思議がっていたコントラバス7台が全部稼働。
私たちは前から8列目、右の端に近い席だったのでコントラバスがよく見えた。

弦を指ではじいたり弓に持ち替えたり。

ちょっと前すぎて、後ろの打楽器や木管楽器のパートがよく見えなかったのが残念だった。

第3楽章「田園の風景」の終わりで、静かに始まったティンパニーがどろどろどろと不穏な雷鳴になっていく。
何度も音源で聴いているのに「ああああ、生のティンパニーってこういう音がするんだ」と。ティンパニーも2セットあって奏者が二人いたそうだ。

第5楽章の「サバトの夜の夢」のバイオリンのパタパタいう音も「おおおお、生だとこういう音になるんだ」と、驚いた。

断頭台の更新から一気にはっちゃけていって楽しかった。

アンコールはベルリオーズのラコッツィ行進曲。
これは旦那がMIDIで演奏していたのでよく知っている。

と思ったら、キャーンとすごい金属音が入って驚いた。
バイオリンでもなし、シンバルでもなし。後で旦那に「あれってスネアドラム?」って聴いたら「うん。なんかパリパリに張りまくっていたね~」。

色んな音の組み立てと粒立ちが楽しかった。

旦那が終わった後、しみじみと「生で聴くのもこれで最後かもしれないな」。まあ、幻想交響曲でいえばそうかも。私なんか生の幻想交響曲は初めてだったけど~。

後になって、「ああ、あれが最後だったんだな」と思うことって増えていくのだろうな。。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?