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セラピスト~人間の癒し~

最近社会的に話題となっているセラピスト、これは人との対話を用いて心と身体を様々な方法で癒す人たちのことを指す。ここに来る相談者に関しては、年齢性別問わず現代社会についていけなくなってしまった人、虐待やDVによる心に傷を受けてしまった人など様々な人が訪ねてくる。こういった現代社会においてセラピストというのはいなくてはならない存在となっています。今回の記事ではこういったセラピストがどのようにして社会に影響を与えているのかを一緒に考えていこうと思う。皆さんはセラピストの方々がどのようなことをしているのか知っていますか?今回はメインとしてセラピストの社会における役割について記事を書き進めていこうと思う。 

 冒頭でも言ったが、セラピストとは、人との対話を用いて心と身体を様々な方法で癒す人たちのことを指す。では実際にどのようなことをしているのか話していきたいと思う。まず大きく分けてセラピーには心へのアプローチをする心理治療と身体へのアプローチをする整体・マッサージなどがある。心理治療とは人には言えない悩みや生きている中でのストレスなどの心理的な部分をカウンセリングなどで解消することである。この二つに共通して言えるのが、お客様の身体に触れるという点である。セラピーの種類はたくさんあるがその中でも私が興味をそそられた三つを紹介しようと思う。まず一つ目はモーツァルト療法である。

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音楽という心に感動を呼び起こす聴覚情報をうまく日常生活に取り入れることで、今日大きな問題になっている生活習慣病や免疫疾患、あるいは心身症などを予防したり改善させることが期待されている。音楽は人間の脳神経系を活性化させ、交感神経が分布しているところが波長が4000hz前後である。モーツァルトの曲は4000hz前後の曲がたくさんあり、これを聞くことで体を安らぎモードに導くような副交感神経を刺激し、交感神経優位で引き起こされる様々な病気の予防を期待できる。二つ目は、温泉セラピーである。

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温泉は含まれる化学成分によって種類が異なるので、自然と効能も変わってくる。ほとんどの温泉にストレス解消や冷え性、腰痛・関節痛などを改善する作用があるが、中には肝臓病や貧血、火傷などの改善に大きく役立つものある。また、入浴だけでなくお湯や症状によっては飲んで効くものもあり、お湯の温度や入浴する時間も大きく関係してくる。ストレス解消や筋肉痛の治癒が目的ならぬるめにして長めに浸かるなど、改善したい部分に合わせて入浴方法を変えることでより健康的な体に近づくこともできる。もちろん、体を温めることで新陳代謝が高まり、ダイエットや美肌作りに役立つという効果もある。三つめは、メイクセラピーである。

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 心理カウンセリングの手法を取り入れたメイクアップ技法で、化粧療法の一環として位置づけられており、単に外見をキレイにするだけでなく、心理カウンセリングによってメンタルサポート(心理的援助)することを目的としている。メイクセラピストは色彩学や印象分析の理論を備え、目の錯覚効果やコスメの質感を活用したメイク技術で「なりたい自分になる」ための印象を変えるメイクアップを提供するそうだ。そしてメイクによって新たな印象へと変化したことに伴う心理面のケア、行動のサポートを行う。 メイクによって外見の印象が変わると、心にも変化が起こり、これまで持っていたネガティブな思い込みが解消され自己評価が高まり新たな魅力や可能性の発見にもつながる可能性が期待できる。今あげた三つの例はほんの一部なのでまだまだほかにもあるがきりがないのでこの辺で終わらせていただくとする。こういった療法が社会にどのような影響を与えているのか。ここで私がインタビューをさせていただいたあるセラピストさん(以下Aさん)の話をしたいと思う。Aさんは老人ホームなどで介護など、自分で開業をしてセラピスト活動を行っており、その中で高齢者の方に生きがいを与えたり、悩みを聞き出すなどの活動をされている。高齢者が生きがいを持つというのは健康寿命にもかかわるし、一人で悩みを抱えている人が心にたまったわだかまりやストレスを吐き出せる場所を作っているというのはとても大きい存在で、日本における自殺率や平均寿命に少なくともかかわっているのではないかと私自身あると思う。Aさんが言っていたのは、施術に関わりお客様の身体を見るというのはその人のこれからの人生に一生寄り添う覚悟を持つことだとおっしゃっていた。私はこの言葉を聞いたとき、Aさんの背負っている覚悟の大きさを目の当たりにし、返す言葉も見つからなかった。

 私は人にかかわる仕事をしているセラピストがどういったポジションを担っているのか漠然としか思い浮かんでいなかったが、今回のこの記事作りを通して、これからの社会においてなくてはならない存在であるということを実感した。これから先格差社会や虐待、DVなどの社会問題、身体的、精神的病がなくなることを期待したいが、その可能性は低い。なのでそういった方に対しての新たな活躍そして更なる活躍を期待したい。そして皆さんにもっとこの業界について知ってもらいたいと思っている


(田中雄大)

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