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SXSW 2021から読み取る7つの兆し ⑦Social Justice

3月に行われたSXSW Online 2021を振り返り、VISIONGRAPHが独自に読み取った7つの兆しをご紹介します。

Social Justice for New Social Contract
破綻が明るみになったSocial Contractを再構築するために、ビジネスリーダー達ができることは何か。

Social Justiceは、ここ数年間のSXSWでキーワードになり続けています。
これからあるべき正義とは何か?といった、見えない不正・不公平を見直す動きです。2021年のSXSWでも、Social Justiceを守るサービスをはじめ、新たな動きが出ています。

特に印象に残ったのが、アクティビストが中心のボトムアップな活動や、
行政が改革を進めるトップダウンな活動に、新たなプレイヤーが参入しそうな兆しです。このトピックに近年のSXSWの別部分で盛り上がっていた「これからのビジネスリーダーのあり方」という議論が融合し、来年に向けて楽しみな動きがまた一つ生まれました。


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Futuristが考える、Social Justiceの未来予報:   CSRからESR (Entrepreneur Social Responsibility)やFSR (Founder Social Responsibility)へ


CSR=企業の社会的責任としてではなく、起業家・企業人の個人としての立場から、社会や行政に与える影響を認識した上で、メッセージを提言をしていく文化が普及し始めています。そのためのプラットフォームやサービス、コンサルティング領域がこれから開拓されてくるかもしれません。

SXSW 2021で発見した、Social Justiceの未来を考えるきっかけを与えてくれた兆し3選


①死刑制度反対に個人として声を上げ活動する                Session: Business leaders against the death penalty

ヴァージングループの創設者サー・リチャード・ブランソン氏が、ビジネスリーダーである前に一人の人間として、死刑制度に反対する活動を表明。自身の社会に与える影響力を、Social Goodな社会に変革するために活用すべきだという強い信念を感じました。


②マイノリティの声を伝えるメディアの責任                                   Session: Social Justice in a New Era

2020年のBLM運動にてSNSがどのように活用されたかが紹介され、メディアがマイノリティの声を伝える事の大切さと、新たなプラットホームを効果的に取り入れていく方法が模索されています。


③犯罪者の更生にテクノロジーが貢献できる事                                          Fair Chance Employment by Honest Jobs

過去に犯罪を犯した人の出所後の再就職を助けるシステムを開発。犯罪者の更生が難しいのは、前科者を受け入れない社会システム自体にも問題があるとして、変革が必要だと訴えています。


数ある事例から兆しを抽出し、未来のコンセプトをつくる

VISIONGRAPH Inc. / 未来予報株式会社は、イノベーションリサーチとコンセプトデザインを強みにした未来像{HOPE}をつくる専門会社です。
SXSW Japan Officeとしても活動しています。

世界のイノベーティブな事例のリサーチや、コンセプトや戦略の設計、Futuristによる講演・勉強会の開催など、お気軽にお声かけください。
ご相談はコチラから。

また、未来を予報するスキルを身に着けるオンライン講座「未来予報アカデミー」も開講中です。


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