世論の動向(2020年8月第1回)
⭐新型コロナへの政府対応
今週は読売新聞とNHKの世論調査が発表されました。いずれの調査でも、新型コロナへの政府対応の評価が急落しています。
新型コロナウイルスへの政府対応の評価(8月7~9日実施・読売)
評価する 27%(18ポイント減)
評価しない66%(18ポイント増)
新型コロナウイルスへの政府対応の評価(8月8~10日実施・NHK)
評価する 38%(12ポイント減)
評価しない 58%(13ポイント増)
※「評価する」は「大いに評価する」と「ある程度評価する」の合計、「評価しない」は「あまり評価しない」と「まったく評価しない」の合計。
各社の世論調査に固有の偏りを補正し、平均をした結果は次のようになりました。7月以降、世論に激変が起きていることがうかがえます。
⭐臨時国会
臨時国会の召集については今回の読売とNHKも聞いており、いずれの調査でも「速やかに開くべき」が7割をこえました。臨時国会の早期召集は、先週のJNN(80%)に続き、今月これまでに実施された全ての世論調査で7割超となっています。
全国各地で新型コロナの感染拡大が続いており、東京都医師会が会見で臨時国会の早期召集を訴える中で、与党は依然として、召集を事実上拒否する姿勢を見せています。
⭐内閣支持率
こうした中で、内閣支持率も低迷が続いています。
内閣支持率(8月7~9日実施・読売)
内閣支持率 37%(2ポイント減)
不支持率 54%(2ポイント増)
内閣支持率(8月8~10日実施・NHK)
内閣支持率 34%(2ポイント減)
不支持率 47%(2ポイント増)
直近1年間の各社世論調査の平均です。
政権交代以降の推移を見ると、現在の内閣支持率は安保法の採決直後を下回っており、2017年の森友・加計学園問題での急落と、2018年の公文書改竄発覚後と並ぶ水準にあります。
「危険水域」とされる30%までは、残り4.5ポイントとなっています。
⭐政党支持率
政党支持率の平均です。
10%未満を拡大すると、立憲民主党と日本維新の会が下げ止まる結果となりました。
2013年以降の長期的な推移です。
⭐野党4党の集計
これは、選挙協力が考えられている立憲民主党、国民民主党、共産党、社民党の支持率を合計して表示したものです。その他の政党はそのまま表示しています。なお、参考のために、民主党(旧)と共産党の選挙協力が行われなかった時期も同様に表示しています。
⭐与野党の支持率
与党の支持率と野党の支持率をそれぞれ合計したものです。
⭐青木率
青木率は、内閣支持率と与党第一党(現在は自民党)の支持率の合計です。これが高いほど政権は安定になると言われます。50ポイントを切ると倒閣危険水域です。
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note: みらい選挙プロジェクト情勢分析ノート