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税金・節税情報

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#親族

扶養控除の話|確定申告と年末調整

確定申告と年末調整でよくお世話になる控除制度について解説します。 今回は扶養控除です。所得控除の中では前回の配偶者控除と並びメジャーな控除です。お子さんの扶養についてはよく知られています。しかし、ご自身の親御さんや祖父母さんを扶養に入れる際には年金収入が有るので注意が必要です。 配偶者控除、配偶者特別控除については前回の記事で解説してます。 扶養控除の条件 扶養控除の対象にするには生計を一にする16歳以上の親族であること、年間の所得が48万円以下が条件です。配偶者特別控

扶養の範囲はけっきょくいくら?扶養には税と社会保険の2種類が有る!

令和4年も残り2ヶ月となりました。年末調整・確定申告と何かと「扶養」という言葉に触れやすいこの時期に、皆さんの疑問にお答えしたいと思います。 テーマの通り税金と社会保険の両制度に扶養という考え方が有ります。税金の扶養は扶養する人の税金が安くなる制度のこと。具体的には所得控除ができる制度です。社会保険の扶養は、扶養されている人は社会保険料を負担しなくてよくなる制度のことで、扶養する人の社会保険料が安くなるというものではありません。 更に会社員や公務員など給与をもらっている方