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砂糖を捨てたパティシエのハロウィンおやつ【かぼちゃのなめらかチーズケーキ】

こんにちは。家の砂糖とみりんを捨てたパティシエのライオツです。

8月が終わり、店頭にはすっかりハロウィンの飾りが並び、

ん?
ハロウィンて10月末じゃなかったけ?

毎年、ハロウィンが終わった翌日から街中がクリスマスよねーとは思っていました。スタバの「桜フラペチーノ」は2月に出るよねーとも気づいていました。なのに、油断しておりました。

ハロウィンまでも2ヶ月前からやってくるとは!

9月 ハロウィン
11月 クリスマス
2月 桜
GW  夏 (ゴールデンウィークは5月ではなく空気的にもう4月末)

このように定義して1年を楽しんで参りたいと思います。

そんなわけで、ハロウィンなので砂糖、小麦粉、生クリームを使わずに、
かぼちゃのチーズケーキを焼いてみました。

今回も甘味はドライフルーツのデーツをペーストにしたものを使用しています。黒糖のような甘味なので、かぼちゃにもピッタリだと思いました。

飾りの竹炭チップだけ小麦粉が入っています。
グルテンフリーで仕上げたいところでしたが、米粉や他の粉で試しても薄力粉以外では作れなかったので、今回は小麦粉も登場です。

簡単にハロウィンっぽくなる飾り(味はほぼポテトチップス)なので、よければお試しくださいね。



かぼちゃの下ごしらえ

・かぼちゃ 4分の1個
・水 50g

ケーキに使うかぼちゃは60gなので、それだけレンジで加熱しても大丈夫です。硬くて切るのが大変なので、先に火入れしたい派です。

洗って種を取り、炊飯器へ。
今回はかぼちゃ4分の1個にお水50gほど(炊飯器の底5mmほど水がたまる程度)
白米の炊飯モードON
出来上がり。かぼちゃの表面の白くなった部分は、
デンプンが糖化したものなので、お気になさらず。
黄色い部分からケーキに使う量を取り分ける。


残りは冷凍できるので便利。
黄色の部分はスープに。
皮の緑が入った部分は、かぼちゃサラダにしたり、
小分けに冷凍して(具がない日に慌てて)お味噌汁に入れたりします。


余談ですが、ジャガイモも(茹でるかレンジ加熱と比べるなら)炊飯器が美味しいと感じます。デンプン系は炊飯器にお任せしてます。

さつまいもの場合は「玄米モード」が焼き芋に近くなる、というすごい個人的な感想もどうかお伝えさせてください(他に話す人いないので!)。

ブラックココアのクランブル

米粉 30g
デーツペースト 30g
片栗粉 30g
きな粉 30g
ココナッツオイル 30g
ブラックココア 3g


ブラックココアはオレオクッキーなどで使われる真っ黒なココアパウダーです。製菓店だけでなく、なんと最近では100均でも手に入ります。
クッキーや色付けに少量使いたいので、今回はセリアで購入しました。

飲み物としてのココアなら普通の茶色のココアの方がおいしいです。
注意点としては、こぼすと布巾がすごく汚れます

左上のココナッツミルクが固まっているので、電子レンジにかけて溶かします。
レンジ600wで20秒→20秒→10秒
油を加熱するときは熱くなりすぎることがあるので、プラ容器はNG
ブラックココアパウダーは計量して茶漉しで振るうのがベストですが、
フードプロセッサーで混ぜるのでいいでしょう。
粉類をフードプロセッサーへ。
溶けて熱いココナッツオイルでデーツペーストを柔らかくしておきます。
材料を全て入れます。
ギュインギュイン
今回はクランブルといっても、ひとまとまりになるほどの油分が入っています。
オーブンシートを敷いた天板に広げて焼いていきます
均等に焼き上がるように厚みを平たくします。
160度で13分ほど。焼いている間もオーブンの上で熱を利用して何かしら乾かしたい主婦
160度で15分ほど。

チーズケーキの土台

直径12cmの型を使用

・くるみ 15g
・ブラックココアのクランブル  40g

くるみをビニール袋に計量します
クランブルも入れ、綿棒で伸ばすようにしながら、くるみ達を砕きます。
(強く叩くとビニール袋が割れてしまうので、転がすように押しつぶせばOK)
底のないセルクル型なのでクッキングシートを下にひきます。
隙間が無いようにスプーンなどで押し固めます。
すごい押します。なので硬めのスプーンで。

チーズケーキの底生地は、クッキーを砕いたものにバターを混ぜることが多いのですが、少しでも油分を控えたいので、プレスで頑張ります。

かぼちゃのチーズケーキ

直径12cm 1台分
・クリームチーズ 100g
・かぼちゃ  40g
・デーツペースト 20g
・水(お湯) 60g
・ヨーグルト 40g
・米粉 6g
・卵白 30g(1個分)
・シナモン お好みで

クリームチーズは常温に戻しておくと作りやすい。
デーツをお湯で溶く。水と合わせてレンジで温めても大丈夫です。
硬いデーツペーストがお味噌のような状態になり、大変混ざりやすくなります。
先程のクランブルもですが、デーツペースト入れる器を間違えてとてもめんどくさい。
花びら型の器に入れてしまったので、取るのがとてもめんどくさい。
かぼちゃ、デーツ、クリームチーズが入ったところ。
混ぜます。
ヨーグルトを入れて混ぜます。
卵白を入れます。


実は材料を全て入れてハンドブレンダーで混ぜれば大丈夫です。
今回はかぼちゃが炊飯器から出し立てで熱かったので、卵白に火が入ってしまわないように1番最後にしました。

シナモンを入れます。味見しつつお好みで。
やはり便利なハンドブレンダー。
ただこの音で昼寝していた子供が目覚めてしまいました。
シナモンはもう大丈夫です
型に流します。
シナモンはもう大丈夫です。
シナモンはもう大丈夫です。
シナモンはもう大丈夫です。
底のない型の場合は、「生地の漏れて広がってあばばばば!ってなる」予防として
クッキングシートで高さを作っておきます。
4箇所ねじりました。
予熱ありの160度で13分ほど。
焼き上がりました。いい感じです。

ようやくデーツペーストの使い方がわかってきました。
お湯で溶くとお味噌のように大変使いやすいです!
デーツの半量分の水を使うので、水分を調整できるお菓子にはこの方法が良さそうです。

材料の余談

チーズケーキは全卵を使うレシピが多いのですが、砂糖と生クリームを使わずに滑らさを出す為に卵白のみのレシピにしました。

卵は卵黄と卵白で火の入り方が違います。

固いゆで卵が想像しやすいかと思います。卵黄がモソモソする感じです。
チーズケーキが焼きすぎてボソボソした舌触りになる時は、卵黄の加熱されすぎが原因です。

砂糖をたくさん入れれば卵黄の過熱を緩やかにできます。

さらに生クリームも入ればクリーミーなオムレツのように、卵が固まる力が弱まるので、こちらも滑らかに仕上がります。

生クリームといえば、バターと違い冷蔵庫に入れても固まらないので、最近のパンや焼き菓子のレシピにバターではなく生クリームを使ったものが増えたと感じます。
卵やバターをたくさん使っていてリッチな配合なのに、焼き立てから時間が経つとパサつきも感じるような生地への対処法として、生クリームを使うのが流行ってきたと解釈しました。(ほんとにすごい個人的な感想です)

本題に戻りますが、卵白は熱の入り方が卵黄より緩やかで滑らかな舌触りを保ちつつ、しっかり固まる性質です。

焼き色は付けずに軽くゆすっても動かない程度の火入れに留めて、とろける食感を目指します。

かぼちゃで卵黄のようなコクを補えるので、今回は卵白のみのレシピに至りました。

豆腐と焼き芋のクリーム

・絹ごし豆腐 100g
・市販の焼き芋 50g

今回はゆるいクリームを作りたいので、絹ごし豆腐を使います。水切り不要です。
焼き芋をはかります。この焦げた部分は(美味しいけど)
繊維が残るので取っておいた方が良いです
ハンドブレンダーで混ぜます
ほら、焼き芋の焦げた部分が残って裏漉しする羽目になりました。
出来上がりました。
別のボウルにブラックココアをふるい入れ
豆腐クリームを混ぜて黒いクリームも少しだけ作っておきます。

仕上げ

そういえばバターなど型に塗っていないので、
パレットナイフでくるりと一周させ
型から外します。
しっかり焼けてます。表面は割れても隠すのでお気になさらず。
ケーキに先ほどの豆腐クリームをたらり
上面をパレットナイフで塗り塗り。
タプタプしながら
間隔を空けて垂らしていきます。
クッキングシートでコルネを作ります
こういうのです。
黒いクリームはこちらに入れます。
たらりたらり
蜘蛛の巣のように竹串を引き
逆でした。竹串は外から内に向かうのではなく、
中心から外側へ引くが正解でした。


線を濃くしてさらにやり直し。
これで完成のつもりが、もうちょっと飾りにこだわりたくなってきました。
すっかり夜ですが、もう少し完成度を上げたい衝動。

竹炭チップ

・薄力粉 4g
・塩 1g
・植物油脂(今回は太白ごま油)20g
・竹炭 1g
・水 10g

薄力粉買ってきました。
セリアで売っていた竹炭パウダー(1g/¥100)
薄力粉と竹炭パウダーをふるいます。
塩を入れます。
水を入れまして、
油も入れましょう。
混ぜます。
何も考えずに混ぜます
出来ました。墨汁のようですがこれでOK
熱したフライパンにスプーンひとすくい
弱火で焼きます
平らなフライパンが良いです。
焼き固まればOKです。
黒いレースのような色気のある竹炭チップが出来上がりました。

仕上げ追加

それでは、チップがしなる前に手早く飾っていきたいと思います。
残った黒いクリームで蜘蛛など描き、冷凍ベリーを乗せ(ブラックベリー推し)
残ったクランブルも使いましょう。
完成です。一年の中でハロウィンだけは、
不気味なケーキを作っても良い日だと伺っております。
すぐ実食。しっかりカットできて嬉しい。
これは理想的なとろけるチーズケーキですぞ。
残りはタッパーで冷蔵庫へ
満足。

結び


またしても時短で簡単なレシピの逆を行く、
読むのも長いレシピになってしまいました。

最後までご覧くださり、本当にありがとうございます。

noteを始めなければ、こんな感じでいつか作ってみたいなーで終わっていたと思います。作ってみてレシピや自分の考えをまとめる機会として、noteを活用させていただいております。

いや、まとまっていないのですが。

季節の変わり目にお気をつけつつ、
どうぞ美味しい時間が過ごせますように。

お砂糖不使用クランブルのノーマルレシピはこちら。

豆腐クリームのノーマルレシピはこちら。


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