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テクノロジー×コミュニティで課題解決!「未来の田舎プロジェクト」とは? その1

みなさん、初めまして。鳥取県八頭(やず)町でスタートしました、「八頭 未来の田舎プロジェクト」の情報を発信していきます、公式noteです。

ここでは、未来の田舎プロジェクトの進捗やニュース、特集などはもちろん、未来の田舎プロジェクトの拠点である隼Lab.がこれまで取り組んできた”未来の田舎”づくりなどを、お伝えしていきたいと思います。

地域が抱える課題の根本にある「コミュニティの希薄化」

まずプロジェクトの前提として、私たちが考えていることをお話しします。このプロジェクトを推進する、八頭町・(株)シーセブンハヤブサ・鳥取銀行は、2017年12月に、閉校となった小学校の校舎を活用し、コミュニティ複合施設「隼Lab.」を設立しました。

【隼Lab.】3F建の校舎にカフェ/ワークスペース/地域の活動拠点など様々な機能が入っています

”コミュニティ複合施設”とはあまり聞き慣れない言葉かと思います。それもそのはず、隼Lab.がどんな場所であるかを説明するために、私たちが作った言葉です。3階建の校舎に、カフェ、ワークスペース、地域の活動拠点など様々な機能が入居する隼Lab.は、地域住民やビジネス利用者、子どもからご高齢者まで、多様な立場・年代の人々が集まる地域の拠点として設立され、今日まで運営されてきました。

隼Lab.については、こちらの記事でより詳しくご紹介しています!

行政・地域・企業・金融機関が手を組み、コミュニティ複合施設「隼Lab.」を運営することで取り組んでいるのは、地域が抱える課題の根本解決、そしてその先に、持続可能な未来の田舎を目指していくことです。

急激な勢いで人口減少進み、同時に少子高齢化も加速することで、日本全国の地方には様々な社会課題が顕在化しています。

地域が抱える課題の一例

福祉、教育、産業、人々の暮らし、経済…様々な側面で顕在化している地域課題ですが、その根本には「コミュニティの希薄化」があります。課題の顕在化は、人口が減り、少子高齢化により世代のバランスも変わってきた中で、これまでは人々が少しずつ助け合うことで成り立っていた地域社会が成り立たなくなりつつある結果です。

例えば、これまで地域自治のための場として機能してきた、寄り合い。働き方や、家族のあり方も多様化が進む現代では、決められた時間に集まる、ということは難しくなっています。一方、各世帯から一名参加が決まりとなっている地域では、独居世帯のご高齢者が身体に無理をして参加しなければならない、というような状況もあります。

人口が減り、少子高齢化が進み、一人ひとりに対しての負担が大きくなるばかりの自治会は以前のようには機能せず、ご近所付き合いも希薄化が進みます。高齢者や障がい者、持病があったり、妊娠中の場合、小さな子供を育てている家庭…日常生活で支援を必要とする人は、地域のコミュニティが機能していなければ周りに頼ることが出来にくくなります。そんな状態で災害が起きれば、逃げ遅れた人の把握がおくれ、さらに被害が大きくなるといったリスクも発生します。

こういった地域の現状の原因に人口減少、少子高齢化があることは確かですが、その根本にあるのが「コミュニティの希薄化」なのです。人口を増やすこと、少子高齢化を止めることは、残念ながらできません。
しかし、人口が減っても、少子高齢化が進んでも、コミュニティが今以上に機能し人々の暮らしを支える仕組みができれば、地域での暮らしは未来に続く持続可能なものとなれるのではないか。

私たちが隼Lab.の運営を通して取り組んできたことは、まさにそのようなコミュニティの再編・醸成の実験です。地域住民のみなさんや、ワークスペースに入居する44社の企業様と一緒に、地域コミュニティとビジネスコミュニティが交わることで、新たな地域のあり方や可能性を広げてきました。

隼Lab.での地域・企業の取り組みの詳細はこちらの記事をご参照ください。


今回は、隼Lab.や未来の田舎プロジェクトの前提となっている、「コミュニティの希薄化」とそれによる地域課題の顕在化についてお伝えしました。
次回は、実際に未来の田舎プロジェクトとして取り組む「テクノロジー」と「コミュニティ」の掛け合わせによる地域課題の解決、未来の田舎づくりについてご紹介します!

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