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農業ハウスを建設する際に⑲ ~補講:ヒートポンプエアコン~

以前掲載しました「農業ハウスを建設する際に⑧ ~ハウス設備仕様を決める(暖房機)~」ではヒートポンプエアコンについてはあっさりとしか触れませんでしたので、ヒートポンプエアコンについて述べていきたいと思います。(前回の記事はこちら↓)

ヒートポンプエアコンは化石燃料を使わないのでCO2の排出量は少なくSDGsの観点から今後より一層の普及が見込まれます。また電気で動くので化石燃料と比較して電気単価は安定しており相場の影響は受けにくいのでヒートポンプエアコンへの注目は高まっています。

農業ハウスで使われているヒートポンプエアコンのほとんどが外気熱源の電気で動くタイプのヒートポンプエアコンで暖房・冷房・除湿利用が可能なタイプです。暖房・冷房・除湿ができますが、農業者がどの機能(暖房・冷房・除湿)をメインに利用したいかで導入による費用対効果なども変わってきます。

 <暖冷房除湿利用>
暖房利用を主目的とした導入であっても夏は夜間冷房利用、高湿度時には除湿利用の多目的利用で効果が上がればヒートポンプエアコンの費用対効果は大きいです。 暖房利用のみであれ、暖冷房除湿利用であれ、電気料金に占める年間の基本料金は変わりませんのでヒートポンプエアコンの機能をフル活用するのが農業経営的には効果的だといえます。


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