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栽培技術 / 地下部の管理② (EC管理)

 水は、溶けている物質の濃度が低いほうから、高いほうへと移動します。これを「浸透圧」といいます。植物は培地中にある濃度が低い水を、濃度が高い根の細胞内に取り込んでおり、これが地上部へ水や養分を押し上げる力を生み出しています。この力を「根圧」といいます。

 潅水のEC(ECとは肥料濃度)や培地内ECが高いと、根の細胞との濃度差が小さくなるため吸水量が制限され、地上部へ送られる水や養分も減ってしまい、植物は生殖生長に傾きます。

 土耕栽培でかん水量を増やしたら葉が大きくなった、食味が悪くなった、という方の多くが、真水を潅水して培地内ECを下げてしまっています。

 潅水量を増やす場合には、真水を与えるのではなくECを測定し必ず液肥と一緒に与えましょう。

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