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農業ハウスを建設する際に⑯ ~予算VS見積り~

前回はハウスメーカーへの見積依頼について述べました。見積を依頼するとハウスメーカーは耐環境性などを考えながら構造計算を行い、ハウスの基本設計を行います。またハウスメーカーは自社製品以外のものについては元請けとして各設備メーカーに見積を依頼します。他の設備メーカーも単に見積金額を出すだけでなく、ハウスメーカーから提供された仕様書や設計に基づき、適切な設備を選びます。例えば、暖房機の場合、ハウス建設予定地の気象条件(温度)、目標温度、ハウス内の体積などから必要なエネルギー量を計算し、それに適した容量の暖房機を選定します。

ハウスメーカーは各設備メーカーと内容の確認をしつつ各設備メーカーからあがってきた見積書を全体として取りまとめて、施主である農業者に提出します。

このようなプロセスを経るので、施主(農業者)がハウスメーカー(元請け)に見積を依頼してから、見積が提出されるまで、結構な時間がかかります。見積提出に要する時間は時期によっても異なり、4月~6月は比較的閑散期であるため時間は早いが、年度後半の繁忙期になると時間がかかる傾向があります。見積を依頼するときにどれぐらいで見積提出可能かを聞いておいてください。

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