農業用ヒートポンプ! ~原油高、脱炭素のキーになるか~
燃料価格が高騰し 脱炭素化も求められる中 燃油を使わずに施設内を加温できる農業用ヒートポンプが改めて注目されています 。ヒートポンプとは空気中の熱(ヒート)を集め、汲み上げて(ポンプ)移動させる構造のことで、 気体は圧縮すると温度が上昇し、膨張させると温度が下がります。 その性質を利用し、冷媒を圧縮したり膨張させたりして温度を上昇・低下させ、熱を移動させるのがヒートポンプの仕組みです。
(画像:ヒートポンプ・蓄熱センターより)
農業用ヒートポンプには大きく2つのタイプがあります。
一つは外気を熱源とするヒートポンプ。もう一つは 外気より温度の安定した地中熱や 地下水熱を利用するヒートポンプ。
燃油暖房機と併用のハイブリッド運転が一般的ですが 電力で動くため燃油削減とともにCO2排出量も削減できるのが魅力。またハウス内温度の均一化や除湿による病気の低減など農作物の品質向上も狙えます。
ただ導入費用が高額なことや燃油暖房機と比べて機械の寿命が短いことから2018年の導入面積は全国で 709ヘクタール にとどまっており加温設備のある施設面積の4%にとどまっています。
国は導入促進させるため、今後3年間で燃油代を一定割合削減することを要件に暖房機器の購入費用を助成する。暖房機器の導入補助だけでなく、暖房機器の導入と合わせて取り組むハウスのビニールの張り替えや送風機の導入などの費用も含めて半額を補助するとのこと。電気やガスで暖房するヒートポンプや木質チップを燃料とする暖房機が対象となります。
ヒートポンプは高性能だが、なかなか普及してこなかったがこれが追い風になるかも・・・・! 原油高、脱炭素のキーになるか。。。
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