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野菜の長期相場を見てみる!(農業)

野菜の相場の長期の推移を見てみたいと思います。
野菜の短期相場は意識してよく見ていますが、長期的な相場については実はあまり見ていないケースが多いと思います。

まず施設作物を見てみます。

まず施設野菜といえばトマト。最近では企業参入なども相次いでいるのでトマト市場は飽和している、、とよく言われますが、実際の出荷数量とkg単価の推移はどのようになっているでしょうか?

トマトの卸売市場での出荷量は農家の減少に伴い減少傾向にありますね。特に2010年までは減少傾向が顕著で、2010年以降はほぼ維持しているという状況ですね。Kg単価は2005年、2008年の250円/kgを底値に2010年あたりから350円前後を推移しています。

一方、ミニトマトの出荷量はドンドン継続的に増えてきました。ミニトマト人気を感じますね。しかし2018年、2019年あたりで単価が低下傾向になっており頭打ちになるような気配もグラフからは見えてきます。価格がこのまま低下傾向が続きそうなら飽和状態に達してきている、、といえそうです。

つぎにきゅうり。こちらは2005年から一貫して卸売市場への出荷量が減少しています。
きゅうり農家の減少はよく耳にしますが、まさにグラフに現れています。出荷量が継続ていな減少傾向にあるので、需要と供給の関係から単価は徐々に高くなっていっています。

同じく施設栽培の割合が多いピーマン。こちらはあまり出荷量の減少はありませんね。単価もほぼ横ばい状態ですが、徐々に単価が上がってきているようにも見えます。

つぎに人気NO1の作物であるイチゴ。こちらは卸売市場への出荷量は減少傾向にありますね。農家の減少もありますが、よく聞く話だとイチゴには他の野菜と違った特殊な事情があるそうです。イチゴは観光農園や地域の直売所でもよく売れるし、卸売市場を通すよりも観光農園や地域の直売所の方が単価も高く売れるため、いわゆる「市場離れ」も多いということです。このようになってくると小売業や仲卸業は卸売市場からイチゴの調達が難しくなるため、卸売市場価格はドンドン上がっています。

(確かに仮にぼくもイチゴ専業農家なら、観光農園や直売所で販売しますね。。。)

次に葉物野菜も見てみます。まずほうれん草。びっくりするくらい減少していますね。

確かに僕も子供のころは「ポパイみたいに強くなりたかったらホウレンソウを食べなさい」と親に言われよく食卓に並んでいたように思いますが、食卓に並ぶ頻度も減ってきたように思います。消費者の需要も減ってきているのかな?

一方、同じ葉物野菜でも小松菜は堅調ですね。出荷量は若干ですが増加傾向。単価はほぼ変わらずの状態で推移しています。味的にもいろいろのお料理に使いやすいですし、農家側も栽培しやすいですからね。

最後に見ておいきたいのはさつまいも。とりわけここ数年は大人気になっています。

さつまいもは品種ごとにスターが誕生していますので、品種ごとに見ればもっと面白いかもしれませんね。ここ数年は価格は上昇傾向になっています!

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