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畑の神様はミミズだけじゃない! (農業)

前回、「ミミズは畑の神様」というお話をさせていただきましたが、土の団粒化にはミミズだけでなくカビ(糸状菌)等も大きな役割を果たしています。カビ(糸状菌)は菌糸を長く伸ばし落ち葉などの有機物を分解しています。

カビの菌糸からはミミズ粘液に似たムコ多糖が放出され団粒化を促進しています。 無数の団粒が互いにくっついている状態を団粒構造といいます。団粒構造を作るには粘土が欠かせませんが粘土ばかりでは空気が通りにくく根も張りにくくなります。 一方、団粒構造ができると土の通気性・排水性が高まり根張りも良くなり野菜の生育に適した土になります。空気が通りやすい団粒の外側は酸素を好むカビや細菌の住処となり、団粒内部は酸素の少ない条件を好む細菌の住処となります。 土の中には様々な種類の微生物が増殖するため、病原菌だけが一人勝ちすることがなくなり病気の発生を抑えられます。 たいていの病気は特定の病原菌だけが大量繁殖することによって発生しますので、菌・細菌の種類が多様な土壌では病気は発生しにくくなるからです。

では団粒を増やすにはどうすれば良いでしょうか。 ミミズがやってきてもすぐには良い土には変わりません。ミミズは良い土を好むのであって良い土に変える力は強くないからです。そこで堆肥の出番です。 堆肥には ミミズや微生物の餌となる有機物が豊富に含まれており、土の団粒化が促進されます。雑草でマルチをする・コーヒー粕を撒くという方法も有効です。コーヒーのカフェインには肥料成分となる窒素も多く含まれています。

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