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今シーズンのミニトマト品種の紹介 (農業)

こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。前回はトマトの定植作業についてお話いたしました。今日は、定植した品種についての紹介です。
今まで栽培してきた主な品種はフルティカ(タキイ種苗)、TY千果(タキイ種苗)、ダルダリー(高田種苗:ライク・ズワーン社)ですが、その中でもフルティカが一番好きで一番たくさん栽培してきました。味が優しく女性や子供が好む味で、水への感応性が高く、水ストレスを与えると甘くなりやすく非常に良い品種だと思っています。

でも今回はいろいろチャレンジしたくてガラッと品種を変えてみました。パイオニアエコサイエンスの下記の5品種にチャレンジです。

〇サリーナエメラルド
イタリアにある緑の島、サリーナ島をイメージしたエメラルドのような美しい緑色をした縦長のミニトマト。糖度が8~10程度あり、登熟初期から甘みが乗るので収穫しやすく割れにくいので出荷もしやすい。早生、中小葉でやや伸び採光性がよい。花数は15~20花/房、緑色縦長果。
ToMV(Tm-2a)に抵抗性。台木はTm-2aを使用。

草勢が強いと裂果の原因になるため、窒素分はやや控えめに、カルシウムやマグネシウム等のミネラル、微量要素を積極的に施用する。


〇ナポリターナカナリア

さくさくとした食感とトマトとは思えない柑橘類のような食味が後を引く、カナリアのような綺麗な黄色をした、美しいミニトマト。極早生、小葉でやや伸び採光性が良い。花数は20~25花/房、濃黄色縦長果で裂果が少ない。ToMV(Tm-2a)に抵抗性。 台木はTm-2aを使用。

樹勢はおとなしめなので樹は強めに、窒素主体ではなくミネラルを心掛けた肥培管理をする。


〇ルージュジャポネーゼ

赤丸ミニ品種で複合耐病性を持った多収品単為結果性を持つため、マルハナバチの導入やホルモン処理な どの受粉作業も不要な為、省力化を図れる。果肉の質が良く、豊産性でダブル、トリプルの発生も多く、短節間 で裂果にも強い特徴を持つ。ToMV(Tm-2a型)・葉かび病(Cf-9)・萎ちょう病(F1・F2)に抵抗性あり

豊産性の為、樹勢を維持するために、こまめな追肥管理を行い3段着果を確認後、強めに樹を作ことを心がける。(窒素の吸収力が強いので注意。)
カルシウム、マグネシウム、微量要素の管理が重要。


〇ピッコラカナリア
美しい橙色をした高糖度のミニトマト。濃厚でとろける食感。一般のオレンジ種よりもβカロテンを多く含有する。早生、中小葉でやや伸び、採光性が良い。花数は15~20花/房、やや縦長果。ToMV(Tm-2a型)に抵抗性。

樹勢はおとなしめなので樹は強めに、窒素主体ではなくカルシウムやマグネシウム等のミネラル、微量要素を積極的に施用した栽培を心がける。

〇CFトスカーナバイオレット
赤紫(バイオレット)色ミニトマト。アントシアニン含有。葡萄のような食感。酸味があり、Brixは7~9%。中晩性、中大葉でやや伸びる。おう盛で、花数は20花/房程度、 球形で20~25g/果。
樹勢が強いので、適期苗定植に努めて、第一段果房を必ず着果させる。
草勢が強いと裂果の原因になるため、窒素分はやや控え、カルシウムやマグネシウム等のミネラル、微量要素を積極的に施用した栽培を心がける。
中高温期は果肩が緑から紫になる頃、低温期は完熟果で収穫。
萎ちょう病(F1)・半身萎ちょう病(V)・ToMV(Tm-1型)に抵抗性


僕は味はサリーナエメラルドが一番甘くて好きですが、やはり赤色やオレンジ色の方が消費者には安心感があるようですね。


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