悔しいトマトの裂果 (農業)
こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。
なんだか梅雨が明けてから雨が降り始めましたね。ずっと熱い晴れの日が続いていて急にたくさん雨が降ったので、露地でトマトを栽培されている方はたくさん裂果が発生したのではないか、、と思いますが、いかがだったでしょうか。裂果ってトマト栽培をしていてもっとも悔しいことの一つですよね。せっかく大きくトマトが育ってきてもう少しで収穫だと思っていた矢先に裂果となるとやりきれなくなります。
トマトが裂果する原因としてはいろいろありますが、その原因を大まかにまとめていきたいと思います。
<裂果のパターンと原因>
●コルク層からの裂果
元肥や追肥で窒素が多いと、どうしても生育に勢いがつきます。草勢強ではヘタ下のコルク層が形成されやすくなります。コルク層は弾力がないので大きいと裂果が起こりやすくなります。
コルク層発生は以下の原因で誘発されます。
・チッソ過剰
●日焼けによる裂果
特に夏秋栽培における裂果は、高温の影響が多くみられます。幼果が「日焼け」により、果皮がかたくなり、果実肥大に耐えらなくなり裂果します。
対策は以下のとおりです。
・日よけの葉を充実させる。
・初期の草勢が強すぎると中盤が弱くなるので、初期草勢を抑える。
●吸水による裂果
急激な吸水による果実肥大に果皮が耐え切れず裂果してしまいます。着色期に発生が多くなります。
対策は以下のとおりです。
・潅水方法の改善 (少量多潅水を基本とします)
・露地栽培では雨よけなど
・上位の葉面積を確保
上位葉からの蒸散が活発になるようにするため、葉を茂らせる。
実がなり収穫目前まできての裂果はトマトを栽培していてもっとも悔しい事件の一つです。
しっかりと対策していきたいですね。
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