いちばん好きな棋譜
今日は、6月にあった棋王戦コナミグループ杯予選・中川大輔八段戦の棋譜保存作業をしていました。棋王戦は消費時間の記録が分単位なので、比較的簡単に終わりました。
消費時間の記録が秒単位の棋戦は少し大変です。1手ずつ消費時間を入力しながらつい「早く持ち時間を使い切ってくれ……」と考えてしまいます。
このような観点からながめると、やはりボタンひとつで棋譜保存が完了する順位戦がどうしても好きです。
青嶋先生の棋譜の中で、いちばん好きな棋譜ってどれだろう? ということをときどき考えます。そしていつも答えを出せません。いちばん存在が鮮明な棋譜はすぐに答えられるのですが……(王座戦の挑戦者決定戦の棋譜)
以前、青嶋先生が大阪で対局をしていた日、先生の夕食のメニューがココイチだったので、私も真似して夕食としてココイチでカレーを食べていたところ、その間に先生が勝っていた、ということがありました。
それから、東京で青嶋先生が対局する日に千駄ヶ谷を訪れて、将棋会館の隣にある神社でモバイル中継を観戦しながら念を送っていたら先生が勝った、ということもありました。
このように、個人的な思い出がある棋譜は、他の棋譜と比べると好きと感じやすいかもしれません。
それでも、いちばんを決めるとなるとやっぱりすぐには決められなくて、いちばん好きな棋譜は? という問いは、実はとても難しい問いなのだと気づかされました。
他の将棋ファンの人たちはどんなふうに選んでいるのか、少し気になってきました。
好きな棋士の対局の日に将棋会館を訪れるというのは、予想以上に自分の心が動く行為だったので、特に観る将のみなさんにおすすめしたいです(ただし出待ちなどの迷惑行為は絶対にやめましょう。)
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