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チェスチャレンジに参加してきました

チェスチャレンジに参加するまでの話の続きです。

初めての大会に向けて毎日少しずつ勉強していましたが、だからといって必ず勝てるわけではないと考えていました。そして、それでいいと思っていました。勝てなくても、毎日勉強したこと自体は無駄にならないからです。勝ち負けにこだわるのではなく、今の自分がどれくらい指せるのかを試しに行こう、という気持ちでした。

大会当日はお昼ご飯をうまく食べられない程度には緊張してしまい、少し困りました。無理に食べるのはやめて、試合の合間に糖分を補給することにして飲むゼリーやブドウ糖を持っていったのですが、これらがかなり役立ちました。今後も大会に参加するときは持っていこうと思います。

大会は全部で3Rあり、持ち時間は15分+10秒でした。結果から書くと1勝2敗でした。

1Rはレーティング1000台の方と対戦しました。私が白番で、出だしは1.e4 e5 でした。途中はこちらが駒得していて、これは勝てるかもしれない、と思っていたのですが、いちど相手の攻めを受け間違えてからはずっと受けに回る展開になり、気づけばこちらが駒損していました。かなり粘ったのですが、最後は黒のプロモーションを止められなくなり、投了しました。

2Rはレーティング800台の方と対戦しました。私が黒番で、ルイロペスになりました。いちばん指したことがあるオープニングなのでほっとしましたが、途中、相手のビショップの利きにルークを動かすという大悪手を指してしまいました……。ルークとビショップの交換になりましたが、マイナス2点ならまだまだ分からないと気を取り直して指していたところ、相手の方にも緩手が出て、私が駒損を取り戻せそうな局面になりました。そのあたりから相手の方の長考が続き、なんと時間が切れてしまいました。時間切れ勝ちというのはやや複雑でしたが、それでも「勝った」という安堵感はとても大きなものでした。

3Rで対戦した方にはレーティングがありませんでした。しかし、指してみた感じだと、私よりずっと強い人だったと思います。この試合では私は白番で、オープニングはペトロフディフェンスでした。序盤で指した手が悪くこちらの駒の展開が遅れて、その間にどんどん攻められてしまった気がします。途中、受けないとこちらがルークを1枚損する局面があったのですが、そのことにまったく気づけなかったのもとてもよくなかったです。最後は受け間違えてチェックメイトされました。

負けた試合はいずれも苦戦してそのまま負けましたが、そのとき、何かいい手はないだろうかと盤の前で必死に考えられたのは、大会に向けて自分なりに勉強していったからだと思います。何も勉強せずに参加していたら、おそらく何も考えられずに負けていたはずです。

他の大会では、大会が終わると順位が決まり表彰もあるはずですが、チェスチャレンジにはそれがなく「参加してくれた人みんな優勝です!」と、参加賞のピンバッジをいただきました。嬉しかったです。

開催直前の8日に緊急事態宣言が出されたため、もしかしたらチェスチャレンジも中止になるかもしれないと考えていましたが、小規模かつ夕方までには終わる大会のため、予定通り開催されることになりました。当日、会場ではCOVID-19ガイドラインに沿った感染対策がしっかりされていました。私自身も、マスクの着用はもちろん、試合が終わるたびにハンドソープで手を洗うようにしていました。選手たちの検温や盤と駒の消毒など、運営のみなさんはとても大変そうでした。本当にお疲れさまでした。そして、ありがとうございました。

初めての大会はとても楽しかったです!

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