古い空間

地方小都市の旧市街で時が停止したような景色に出くわすことがある。とはいえそこの人やモノが、たとえば30年前から今とおなじ外観だったわけではない。通りすがりのよそ者が見られるのは昔の姿かたちではなくて現在進行形の何かだけだ。クソ暑いなかせっかく来たんだからと昭和乞食化するつもりはなけれども、やはりどこを切り撮ってもそれっぽくなる。けっして嘘つきカメラのせいではない。

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