ロシア、クリミア攻撃なら「あらゆる武器で反撃」~日本はNATO?~【日経新聞をより深く】
1.ロシア、クリミア攻撃なら「あらゆる武器で反撃」
2.中国他のロシア支援
ウォールストリートジャーナルが中国がロシアの軍事支援となる部品等を輸出しているということを報じました。
中国はロシアへ、商業用と軍事用の両方の用途を持つ製品であるデュアルユース製品として輸出しています。
さらに、輸出規制されている製品の多くは、トルコやアラブ首長国連邦などの国々を経由してロシアへと出荷されています。
ロシアは戦争継続のために必要な部品、半導体などを手にすることができており、決して制裁によって、弱っているということではなさそうです。
西側から見れば、ロシアへの経済制裁に同調しない国は「悪」と見えるのかもしれません。しかし、ロシアにも西側にも組しない中立国も多く、世界中がロシアを「悪」と見ているわけではありません。
もはや、ロシアとNATOとの戦いとなっているといっても良いこの戦争でロシアが勝利すれば、戦後、西側についてロシア制裁をしていた国は、立場をなくしてしまいます。その最たる国が日本ではないでしょうか。
3.日本はNATO?
日本はロシアに対する制裁を強化しています。技術製品の輸出を禁止し、ロシアの高官、ビジネスマン、企業が所有する資産を凍結すると発表しました。個人36人、組織52を対象としています。そして、49の日本の団体に対し、「軍事力の強化」に利用できる物品のロシア向け出荷を禁止しました。
日本は次のG7(先進7カ国会議)の議長国であり、欧米の同盟国と歩調を合わせ、ロシアへの圧力を高めています。
日本は明確に西側の一員であり、反ロシアの国です。
そして、NATOのストルテンベルグ事務総長が来日し、岸田首相と会談しています。
日本の報道ではNATOと日本の連携強化としか報じられていないように思いますが、外務省のホームページでは以下のことが記されています。
ロシアのメディアRTでも同様のことを報じています。
ロシア側からみると、日本はNATOの一員とみなされてもおかしくありません。
ロシアが日本を実質的にNATOの一員とみなす場合、ウクライナと同様に、日本はロシアと国境を接した最前線です。遠く離れた米国と違います。
ましてや中国とロシアが接近していれば、日本の置かれている状況はさらに深刻になります。
世界の中での日本の立ち位置は、しっかりと考えなければならないのではないでしょうか。
未来創造パートナー 宮野宏樹
【日経新聞から学ぶ】
自分が関心があることを多くの人にもシェアすることで、より広く世の中を動きを知っていただきたいと思い、執筆しております。もし、よろしければ、サポートお願いします!サポートしていただいたものは、より記事の質を上げるために使わせていただきますm(__)m