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ロシアと離れる中立パワー 協調に踏みとどまった世界~西側諸国が衰退する時~【日経新聞をより深く】
1.ロシアと離れる中立パワー
通常戦力で勝てる見込みがないため、ロシアはウクライナの発電所や住宅を壊し、人々を凍えさせようとしている。人々の戦意を奪おうという狙いだ。
ロシアがやっていることはウクライナ国民に対する拷問であり、早くやめさせなければならない。そのためにはロシアをさらに孤立させ、プーチン政権側の戦意をそぐ必要がある。
その意味で最近、今後に一定の望みを抱かせるできごとがあった。11月15~16日、インドネシア・バリで開かれた首脳会議で20カ国・地域(G20)が歩み寄り、ロシアを非難する宣言を打ち出したことだ。
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米国、EUを中心とした、いわゆる西側諸国が世界の中心であった時代は終わろうとしているのかもしれません。
特に欧州は英国もEU圏も、インフレ、エネルギ不足に苦しんでいます。対ロシア制裁がブーメランのように返ってきています。
2.ウクライナ支援によってNATOは武器不足
NATOに加盟している欧州各国は、武器不足に陥っているようです。
ウクライナ支援が欧州各国の軍事力を弱めているともいえます。この冬にロシア軍は攻勢をかけてきます。ウクライナを支援するNATO軍はそれを支え切れるのでしょうか。
また、現在、ロシア軍はウクライナ各地にミサイル攻撃を行い、インフラを破壊しています。そのため、停電、断水などが各地で起きている状況です。それを改善すべく防空システムを強化していますが、迎撃するためのミサイルに限りがあることが指摘されています。
対してロシアは自国で戦車、ミサイル、砲弾を中心に防衛生産を強化しています。ロシアも決して楽な戦いをしているわけではありませんが、ロシア軍が得意な冬が決戦の時となるのは間違いなさそうです。その時、NATO軍は果たして支え切れるのか。
3.西側にもロシア側に組しない中立国
現在のロシアとウクライナの戦いに、経済制裁を行い続けている西側諸国。しかし、世界の多くの国は経済制裁には慎重な姿勢を見せています。
そして、特にインドはその姿勢を鮮明にしており、世界に影響力を高めています。
また、インドネシアも11月のG20もまとめ役として影響力を発揮しています。
こうした中立国が世界に発信する力を持ち始めているのは、経済的な面での成長も大きいでしょう。
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上記はOECDの経済予測ですが、中国を上回る経済成長をすると予測されているのが、サウジアラビア、インド、インドネシアです。これらの国は世界で着実に発言力を高め、世界秩序の大きな変化の中心にあります。
西側諸国が世界の中心と思っているもは、もはや西側諸国だけかもしれません。それは極めて、少数派であり、世界の主流は、西側でも、ロシア・中国側でもない、世界の多くの中立的な立場の国々なのではないでしょうか。
未来創造パートナー 宮野宏樹
【日経新聞から学ぶ】
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