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電話占い師になるには?稼げるのか?

近年、占いブームが巻き起こっています。テレビ番組でも占いが取り上げられ、女性を中心に多くの人が占いに興味を持っています。ファッション誌やWEBサイトでも占いコンテンツ専用のスペースを設けられており、その勢いは年々増加傾向にあります。

占い師になるのに免許や資格が必要なわけではありませんので、SNSやブログなどを通じて、インターネット上で占い師が情報発信することも増えています。

そういった中で、電話やチャットといったオンラインのツールを使い、自宅にいながら興味のあった占いをとして始めようという人も増えてきています。

今回は"どうすれば電話占い師になれるのか"について今の占い業界の情報とともにお伝えしていきます。

なるのはカンタン、稼げるようになるのは難しい

占い市場の売上規模は、1兆円規模に達すると言われています。これがどの程度の数字かちょっと分かりづらいかと思いますが、ホテル事業などが1.5兆円といわれているため、かなり大規模な金額となっています。

それだけ売上の多い業界ではありますが、実のところ稼いでいける占い師はほんの一握りだけとなります。

さまざまな形態の占い師が存在するため、正確な数値は判明していませんが、占いサイトに登録していない、組織に所属していないアマチュアを含めると10万人以上と言われています。

先程の1兆円も、もし平等に10万人で分けてしまうと1人1000円の売上にしかなりません。

なぜこんなに多いのかというと占い師になるためには、特別な資格や免許が必要ありません。知識があり占いを好きな人であれば、誰でも占い師になることができます。

年収1000万プレーヤーの占い師がいる傍らで、月収1000円も稼ぐことができない占い師がそれこそ山のようにいるのが現状です。稼げるのはごく一部の人だけで、多くの新人占い師は、数ヶ月以内に辞めてしまいます。

そういった現状があるため、占い師として活動を始めることはとてもカンタンですが、それを主軸として生活が成り立つかというととても難しいといえます。

電話占いサイトに所属すれば稼げるのか?

電話占いで生計を立てている人の多くは電話占いサービスに所属しています。ただ、どんなサイトでもいいのかというとそういうことではなく、大手のサイトであることが大切です。

その1番の理由は広告費がかけられるかどうかです。電話占いにかかわるWebの広告費って他の業種とくらべても抜きん出て高いものとなります。

電話占いサイトは年間、数件はサイトが立ち上がりますが、多くの場合は1年ももたずに終わってしまいます。その理由はお客さんを集める資金がないためです。

ですので、新人占い師の多くは新設の占いサービスサイトからオファーがきたからとりあえず所属してみた。けれどもいくら待ってもお客さんがこないから稼げずに終わってしまったという流れになることが非常に多いです。

今後稼げる占い師になるために大手の電話占いサイトに所属することはほぼ必須条件となっています。

しかしここでまた別の問題がでてきます。

大手サイトは新人を採用してくれない

所属して稼げるような電話占いサイトはある程度実績と経験を持つ人でないとオーディションに合格することはできません。

せっかく莫大な広告費をかけてお客さんを集めても、実力や実績のない占い師に鑑定することでお客さんを逃してしまうこと、サイト自体の評価が下がることを嫌がります。

『自分は独学でたくさん勉強したし占いに詳しいから絶対に大丈夫』

という人は、例えば次のような相談がきたらどのように答えますか?


「最近、職場で出会った人と不倫をしてしまいました。彼とは気が合い、話をするのがとても楽しいです。しかし、自分には結婚している夫がいます。夫はとても優しくて、大切に思っていますが、彼と過ごす時間が楽しくて、どうしても彼を忘れられません。このまま彼との関係を続けるべきか、それとも夫に話をして関係を断つべきか、どうしたらいいのか悩んでいます。」


「あるアイドルに夢中になってしまいました。テレビや雑誌で彼を見るたびにドキドキして、彼のことを考えると夜も眠れません。でも、彼は私のことを知らないし、何よりも遠い存在です。そんな彼に恋している自分が情けなくて、どうしたらいいかわかりません。」


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どうでしょうか?あなたならどういった形で鑑定を進めていきますか?

まさかと思いますが、「不倫はやめたほうがいい」「アイドルと恋しても厳しいから辞めなさない」なんて答えませんよね?

稼げる占い師はこういった誰にも相談できないような内容であっても寄り添いながら相談にのり、そしてリピーターにつなげることができます。

大手サイトはそういった即戦力になる占い師の方でなければ取りたいと思いません。

稼げる電話占い師になるためにやるべきこと

占い師になって半年そこらで稼げるようになることは本当に稀です。どのような分野であっても手に職をつけて安定してお金をもらうようになるまでかなりの時間を要します。

そういったことを理解した上で、なお稼げる占い師を目指すのであれば、次のことを理解して実践していきましょう。

占いを始めて1年は稼げないことは理解する

正直なところたった1年で安定した売上を作れる占い師もかなり希少です。特に副業としてやりたいという人は月に数千円稼げればましという認識でいてください。

相談の選り好みはしない

心情的に受けたい相談、受けたくない相談というのはあると思います。ただ、選り好みをしているだけ売上のチャンスが減っていきます。

占いに来る人の多くは恋愛の相談、もっというと人には相談できない内容のものになります。普通の恋愛なら友達や家族に相談すればいいのですから。

占いのための時間をとる

占い師は基本出来高払いとなるため、いくら相談待機をしていても、実際の鑑定にならないとお金になりません。

売れている占い師の場合であっても待機時間の40~50%が鑑定時間となるため、普通は20~30%程度まで鑑定率が落ちていきます。

例えば月に100時間待機ができる方であれば20時間が鑑定時間、つまり報酬を得られる時間となります。相談料金が1分200円と仮定して20時間なら24万円。そこから平均的な報酬割合として25%だとすると実際に受け取れるお金は6万円となります。

これが月に50時間待機なら単純計算で3万円となります。

さらに相談に来る人は昼間に仕事をしている人がほとんどなので、20時~23時の間の時間帯に待機できなければもっと鑑定率が下がっていきます。

稼いでいくためには夜のコアタイムに時間がとれることはもちろん、1ヶ月に少なくとも100時間は占いのために時間をつくりましょう。

電話占いのサービスを受ける

新人の占い師にとても多いのですが、鑑定を1度も受けたことなく、占い師になるというパターンです。

特にタロットや星座占いスクールに通ってすぐに占い師になる人が目立ちますが、市場調査、ユーザーの気持ちを理解するために何度も通ってみてください。

・どういった自己紹介なのか?
・挨拶のテンションは?
・相談から占うまでの時間は?
・無言の時間はどれだけあるのか?などなど

参考になるべきところは山のようにあります。

そういったところをうまく吸収して自分の鑑定に活かせるかどうかで、稼げる占い師になれるかが決まると言っても過言ではありません。

SNSを運用していく

自己プロデュースを兼ねたSNS運用も大切になります。SNS運用がしっかりとできていれば、たとえサービスサイトに所属していなくても稼げるようになります。

ある程度人のくるサービスに登録する

なんどかお伝えしましたが、実績がない人は大手のサイトに参加することはできません。実績がなければ実績を積むしかありません。

最近ではココナラといったサイトでの登録と鑑定や、安価であってもユーザーがくるサービスに登録してみてください。

実績づくりで報酬を稼ぐことは非常に厳しいので、まずは経験を積むことという意識で最低3ヶ月は鑑定に臨んでみてください。

覚悟があれば稼げる占い師になれる

占いブームが続いている現在では、占い師になることに興味を持つ人も多いでしょう。しかし、稼げるのはごく一部の人であり、長期的に占い師として活躍するためには、高い技術力や信頼性を持っていることが求められます。

「通うだけで副業占い師で月収30万」といった触れ込みのスクールも増えてきましたが、それだけで稼げるような甘い仕事ではありません。

・お客さんから暴言を吐かれても頑張れる
・決して楽な仕事ではないことを理解する
・占い以外の知識や実績も積める
・アドバイスを素直に受け入れて頑張れる
・自己成長のために時間やお金が使える

このあたりができて初めてスタートラインに立てるようになります。

占い師という職業が、相談した人の人生にも影響する仕事である以上、『稼げそうだから』『副業にぴったりだから』といった安易な理由だけで目指さないでください。

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