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#5スキャモン曲線、ゴールデンエイジはホント?

スキャモンの発達曲線からわかることは身体操作能力が身につくのは主に幼児期だということがわかります。


このスキャモン曲線と同じようによく耳にするのが「ゴールデンエイジ」です。


なんか格好いいですよね!

ゴールデンエイジ!!

ゴールデンエイジとは9〜12歳頃を指し運動系の中でクライマックスと位置づけ「即座の習得」と呼んでいます。

即座の習得とは新しい運動をすぐにできる!能力を言います。スポーツの技術などがすぐに身につきやすいという特徴があります。

ただこの即座の習得には前段階の「プレゴールデンエイジ」が非常に重要になります。

プレゴールデンエイジとは5〜8歳の時期を言います。

神経系の発達が著しく様々な神経回路が形成され運動の基礎ができる最も重要な時期です。

この時期の子供達は落ち着きがありませんがそれは当然でありあらゆる動きの獲得のためだと大人は考えるべきです。

この神経系が最も高まるプレゴールデンエイジを経ずに即座の習得はきません。

ということは即座の習得の鍵は前段階の「プレゴールデンエイジ」というわけです!

そして実際はこのゴールデンエイジ理論やスキャモン曲線を鵜呑みにするのは正直、正解といえません。

ママやパパは今までの人生でこんなことありませんでしたか?

「◯◯君、小学生の時は体が大きくて何やらしても凄くてスーパースターだったけど高校くらいからあまり活躍を聞かなくなったな」

よくある話ですが人間には早熟タイプと晩成タイプがあります。

実際は生物学年齢と暦年齢は違うんです。

生物学年齢とは暦年齢に対して身体がどれくらい成熟しているかを診断して割り出された年齢を言います。

具体的に上下2〜3歳、最大で6歳の開きがあると考えるべきです(運動学習最適期は男子で16歳頃まで、女子で14歳頃まで。スキャモン曲線とは少しズレます)

これすごい大きな開きですよ!

幼稚園児が小学校高学年のお兄ちゃんと一緒に野球やってるのを想像して下さい!

試合にならないですよね(笑)

大人は長い目で子供達を見ていく必要があります。

なので小学生の時にあの子はサッカーは向いてない!とかうちの子は他の子に比べてできない!なんて判断するのは時期早々です。

ということでスキャモン曲線もゴールデンエイジ理論も100%合っているか?といえばそうではありません。

個々の成熟度を見ながら子供達の成長を暖かく見守る必要があります。

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