見出し画像

社会人3年目やりがちな失敗5選

社会人3年目やりがちな失敗5選
■社会人3年目くらいでやりがちな失敗

 今回は、社会人になって入社3年目ぐらいで、やりがちな失敗ということについてお話をしてきたいと思います。3年という数字にあまり意味はありません。 仕事に慣れてきて、大体のことをそれなりにこなすことができるようになってきたタイミングと考えていただければと思います。 このようなタイミングでは仕事においてミスをすることは少なくなってきます。しかし仕事に慣れてきたタイミングでこそやりがちな失敗というものもあります。今回は、自身の経験も踏まえて、社会人3年目くらいでやりがちな失敗5選をご紹介します。

①評価に着目してしまう
 一つ目の失敗というのは評価に着目してしまうということです。これは残りの4つの失敗すべてに通じるものです。 自分が得られる評価に着目すると、どうしても失敗することが多くなります。自分が評価されようとする行動は、お客さんや周りの同僚にとって必ずしも プラスとなることばかりではないです。評価を得ようとすると、お客さんや周りの同僚が求めていることが見えなくなりがちです。そうすると、自分一人が突っ走ってしまい、お客さんや周りに迷惑をかけるということになってしまいます。結果として自分の評価を下げるという裏腹の事態を招いてしまいます。 評価を得たいという気持ちは決して悪いことではないのですが、あまりにもそれが強すぎると空回りしてしまって、裏腹に良い評価を得られなくなると言うことにつながります。
 ですから評価ではなく成果に着目すると言うことを意識することが大切です。成果とは、お客さんや会社にとって必要、且つお客さんや会社から喜ばれることです。自分の評価ではなくお客さんや会社にとっての成果に着目すると、大きく失敗をするということが少なくなり、逆に評価を得やすくもなるのかもしれません。

②安請け合いをしてしまう
 失敗の二つ目は安請け合いをしてしまうということです。仕事の安請け合いとは、仕事を依頼された時に自分の経験や能力がないにも関わらず仕事を引き受けてしまうことです。 仕事を安請け合いしてしまうと、後々困ることになるケースが多いです。自分の経験や能力がないことですので、仕事がどれくらいで完了するかということも見積もれません。ですから仕事に取り掛かってみてはじめて、予想以上に時間がかかることが分かり、自分のキャパシティを超えてしまうという事態になります。そうすると安請け合いしてしまった仕事だけではなく、普通であればこなせたはずの他の仕事も達成できずに成果が上がらない状態になってしまいます。ですから依頼された仕事をしっかりと達成できるのかということを考えて、仕事を引き受ける必要があります。
 もちろん自分が経験したことがない仕事を引き受けて、それによって自分の経験値を増やしていくということも大切です。そのような考え方に基づいて新しい仕事にチャレンジしていくのであれば、自分が失敗をしてしまうということも 受け入れる必要があります。状況に応じて、成果を上げる必要があるのか、それとも自分の経験を積みたいのかを見極めて仕事を引き受けていくということが求められると思います。

③人に頼ろうとしてしまう
 失敗の3つ目は人に頼ろうとしてしまうということです。チームで仕事をするのは大切なことです。しかし、特に、仕事を安請け合いしてしまった時などに自分のキャパシティを超えてしまうという話をしました。 このような時に苦し紛れに他の人に頼ろうとしてしまうことがあります。しかし他の人も予定されている仕事があり、突然ヘルプを求められても対応が難しいことが多いです。そのため、期待していた他の人からのヘルプも得られずに、さらに悪循環のループにハマり込んで行くことになります。仕事を引き受けるときに、しっかりと見積もりをして自分一人でこなせるのか、それともチームで仕事をすべきなのかということを把握した上で、仕事を引き受けるということが大切になります。

④何とか挽回しようとしてしまう
 失敗の4つ目というのは、なんとか自分一人で挽回しようとしてしまうということです。3つ目の失敗で人に頼ろうとするのは良くないという話をしました。しかし、事態がさらに悪化して、このままではお客さんや会社に大きな迷惑がかかるという状況が見えてきた時には、然るべき対策を講じる必要があります。状況が悪化しているにも関わらず、自分一人で解決しようとしてしまうと、取り返しのつかない事態になる可能性もあります。ここまで事態が悪化してしまった時には、自分の非を認めて、なぜそのような事態に陥ったのかを上司などの関係者にしっかりと説明をする必要があります。タイミングは早ければ早い方が良いです。このように自分で何とか挽回しようというのは悪いことではないのですが、取り返しができない事態になる前にアラートをあげるということもチームで仕事をするという時には必要となります。

⑤リカバリーを誤る
 5つ目の失敗というのは、リカバリーの方法を誤るということです。事態が悪化してしまって、会社としてリカバリーしなくてはいけないというような状況になった時には、状況を適切に説明するということが求められます。そのためには、上司などに自分が至らなかった点も含めて、正確に情報を伝えるということが必要です。このような時に自分の評価などを気にしてしまって、自己弁護のために情報を捻じ曲げて伝えてしまうと、さらに話がややこしくなる場合もあります。 例えば、自分の至らない点は話さずに、他の人のミスについてだけ言及すると、後々状況が明らかになった時に自分自身の誠実さというものを疑われることになります。ですからリカバリーをする時には、素直に自分の非を認めて状況を正確に伝えてリカバリーの対策を検討するということが必要になります。
■失敗への対策
 以上のような失敗というのは、社会人1年目から5年目ぐらいまでは誰でもやってしまうことだと思います。私も同じような失敗をたくさんしました。そして、これらの失敗をしてしまう根本的な原因は何かと言うと、やはり仕事の成果ではなくて、自分自身の評価を求めてしまうという姿勢にあるように思います。自分自身の評価を求めてしまうとどうしても正しく状況を認識できなくなってしまうからです。また、人は失敗をすることで学べることも多くあります。ですから、失敗をしたからといってあまり落ち込まずに、失敗から学び、また前向きに仕事に取り組むという姿勢も大切だと思います。

(第15回 2021/6/29)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?