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問題解決の5つのステップ

■問題解決とは?
 仕事や日常生活において、平穏無事で過ごせる期間というのは限られて、いつも何かの問題が起こるものです。問題も簡単に解決できるものもあれば、解決が困難ものもあります。問題解決の糸口が見つからないと、焦りや不安を感じるばかりで具体的な行動に移れずに、途方に暮れてしまいます。結果として、グズグズと時間だけが過ぎていって、状況が悪化してしまうということになりがちです。しかし、どんな問題にも必ず、解決の糸口があります。万が一、解決できない場合には解決できないことを早く認識して、素早く次の手を打つ必要があります。今回は、問題に直面して、解決の糸口が見えないの時の問題解決に向けたステップについてご紹介します。問題解決には、5つのステップがあります。
 
■問題解決のステップ
①現状の姿を把握する
 問題解決の第一歩は、現状を正確に把握するということです。現在の状況が分かっていないと、問題解決のための対策を講じることは不可能です。まず自分たちに起こっていることを正確に把握するようにしましょう。ここが全てのスタート地点です。現状の把握なくして、問題解決はありえません。
 
②目指す姿を明確にする
 次のステップは、目指す姿を明確にするということです。問題とは、自分たちが求めている状態になっていないことを意味しています。では、自分たちが求めている状態とは、どういう状態なのでしょうか?問題解決をする時に、この目指す姿がピンボケだと正しい打ち手を講じることが難しくなってしまいます。何を目指しているのかを具体的かつ明確に描くようにしましょう。
 
③ギャップを明確にする
 「現状の姿」と「目指す姿」が明確になると、「現状と姿」と「目指す姿」の差分(ギャップ)が明らかになります。問題解決とは、このギャップを埋めていくことです。ですから、どのようなギャップがあるのかを具体的に正確に把握するようにしましょう。
 
④ギャップを埋める施策を立案する
 ギャップが明らかになれば、ギャップを埋めるための施策を明らかにします。施策を検討するときには、「誰が」、「何時まで」に、「何を」すべきなのを明らかにするようにしましょう。この三つ要素を含むことによって、具体的なアクションへと移っていくことが出来るからです。特に、「誰が」と「何時までに」という要素は忘れられがちです。この二つの要素をしっかりと含めることによって、実行力が格段に変わってきますので、是非忘れないようしましょう。
 
⑤施策を実行し、モニターする
 施策を立案した後には、具体的に実行をしていきます。施策を適切に実行することによって、「現状と姿」と「目指す姿」のギャップが埋まり、「目指す姿」へと近づいていくことが可能となります。また、一定期間施策を実行してみて、思ったように進捗がなされていない場合には、施策を見直すことも必要です。このように、問題解決のためには、実行とモニターは表裏一体で行っていくということを押さえるようにしてください。
 
 以上のように、問題解決には、①現状把握、②目指す姿の把握、③ギャップの明確化、④施策立案、⑤施策実行の5つのステップがあります。問題に直面して途方に暮れているときには、一旦立ち止まってこの5つのステップを検討してみてください。問題解決に向けて、着実に前進してくことが出来ると思います。
 
(第86回 2022/12/6)

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