リサーチ力の高め方

■リサーチ力の大切さ
　情報を発信することや資料をまとめる際には、リサーチをすることが大切です。リサーチをして適切な情報を集めることで、精度の高い仮説を立てることが可能になりますので、問題解決のためにともて役に立ちます。また、適切な情報を集めることで信憑性や説得力の高いアウトプットを作成することが可能になります。
 
　更に今はインターネットを活用すれば誰でも情報にアクセスできてしまいます。つまり、リサーチ力が高ければ、誰でも有益な情報を入手できて、そして、質の高いアウトプットを提示できるようになります。逆にリサーチ力が無いと、アウトプットの品質が著しく低下するため、仕事で成果を上げることが難しくなります。
 
　今回は、リサーチ力を高めるための考え方について、お話をしたいと思います。まず初めに、リサーチの基本的な進め方について、次にインターネットを活用したリサーチのやり方についてご紹介します。
 
■リサーチの基本的な進め方
　リサーチ力アップには、リサーチの基本的な進め方を押さえることが重要です。参考サイトで紹介されている、４つのポイントをご紹介したいと思います。
 
①何をリサーチするか
　一つ目のポイントはリサーチの目的を明確にするということです。この目的は具体的であればあるほど良いです。目的がぼやけていると良いリサーチをすることは難しくなります。はっきりとした目的を描くことが大切です。
 
②何をリサーチの解決とするか
　次に目的のために何を達成すればリサーチの解決となるかを考えます。つまり、目的を達成するために、どのようなアウトプットが必要なのかを明らかにするということです。アプトプットが明らかになれば、どのような情報が必要なのかも、ピンポイントで明確になります。
 
③いつまでにリサーチするか
　必要な情報がピンポイントで明確になれば、タイムラインを決める必要があります。リサーチには、大なり小なり時間がかかります。タイムラインによって、リサーチの量、品質、コストが変わってきます。
 
④どの程度のコストを許容するか
　最後のポイントはコストです。世の中には有料の情報もあります。特にマーケット情報や企業の情報などはコストをかけることで、品質の高い情報を素早く入手できる場合があります。リサーチにおいて、どの程度コストを費やせるのかを明らかにしましょう。
 
■インターネットの活用方法
　また、現在はインターネットを利用することで、無数の情報にアクセスすることが可能です。リサーチ力を上げるためには、このインターネットの力を活用することが極めて重要です。インターネットでのリサーチにおいては、3つのポイントを押さえるようにしましょう。
 
①キーワードの選択
　ネット検索は検索ワードが命です。広めに調べたいときは1語で検索します。逆に情報をピンポイントで絞り込むときは2語で検索しましょう。
 
②媒体の選択
　検索を使うと通常の記事だけでなく、画像、ニュース、Twitter等の情報の媒体を選択することが可能です。リサーチの基本は通常の記事を検索することですが、急いで情報にアクセスしたいときには、画像検索がお勧めです。欲しいデータのイメージがある時などは、画像検索を使うと、すぐに情報にアクセスすることが可能になります。
 
③情報ソースの選択
　ネットの情報は玉石混合です。正しい情報を得るためには、情報のソースを見極めることが大切です。集めた記事の根拠となるデータはどこから入手されたのかを調べることを習慣にしましょう。データの引用が無い場合は信用に値しません。また、信頼度を上げたいなら政府系のソースを活用するなどするようにしましょう。
 
　以上のように、アウトプットの品質を高めて、仕事で成果を上げるためには、有益な情報を得ることが重要です。現在は誰もがインターネットを介して、無数の情報にアクセスできます。有益な情報を得ることは誰にでもできるのです。有益な情報を得れるかどうかは、リサーチ力によって差がつきます。リサーチ力を高めて、有益な情報にアクセスできるようにしましょう。
 
（第73回 2022/8/13）
 
[参考サイト]
(2017).一生使えるビジネススキル、一次データの「リサーチ力」を鍛えよう. DAIAMOND online. https://diamond.jp/articles/-/132234