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153センチ52キロは太ってる?

153センチ52キロの女の子。
こう聞いてどんな体型の女の子を想像するでしょう。
あなたが想像した女の子、二の腕はふっくらしているでしょうか?手首は骨ばっていますか?ショートパンツから覗く太ももはすらっとしてますか?

最初に書いた身長体重はまさに私の数値です。
世の中には153センチ52キロの女の子が数え切れないほどいるでしょう。それを承知の上で私自身の体型を言葉にしてみます。

二の腕は、ふわりとしたブラウスなら問題ないですが、ピッタリとしたTシャツは本当にピタピタです。鎖骨はうっすら出ている感じです。
顔は丸顔。
お腹周りは若干のくびれ、下腹はぽっこりですがズボンやスカートで隠れる程度。足に骨の感じはありません。足首までいってようやく少し骨が見えてきます。

「153センチ 52キロ」でインターネット検索をしてみましょう。
「153センチ 52キロ」は、見た目の観点からは「少しふっくらとしているとされる標準体重」で、健康の観点からは「健康的とされる標準体型」だそうです。

少しふっくらとしているとされる、とは誰が判断したのでしょう。どこかのお医者さんでしょうか。偉い政治家でしょうか。そのへんの一般の人でしょうか。きっとそれを判断しているのは「社会」なのでしょう。

BMI22最も病気になりにくいとされる体重は、「少しふっくらとしている」と見なされるようです。この体型をどう判断するかは個人の自由です。
ただ、「153センチ 52キロ」と検索する女の子が自らの体型についてなんらかの悩みを抱えている可能性は高いでしょう。そう、かつて女の子だった私のように。
そんな女の子が「少しふっくらとしている」と見られていることを知ったら、どう感じるでしょうか。

私は物心ついたときから、周りよりふっくらとしていました。一般的な痩せ型になったことは一度もありません。ダイエットや摂食障害も一通り経験しました。ボディポジティブという考え方もそうなれたら理想的だなと思う一方、自分の身体を好きになるというのはまだ時間がかかりそうです。

ここ最近、自分の体型は自分を構成する一つの要素に過ぎず、体型が人から称賛されないとしても、それが自分自身の価値を決めるわけではないという考え方にやっと慣れてきました。生きてきた中で体型以外の様々な観点で私を評価してくれる人に出会ったことが大きいのではないでしょうか。
でもやはり、「明日朝起きたら10キロ痩せているよ」と言われたら嬉しいし、一度モデルさんのようになってみんなから「きれい」と言われたい。

私は「痩せたい」と「このままでいいか」を繰り返して生きていくのだと思います。その人生に疲れてダイエットをするのか、体型について考えるのをやめるのか、自分自身を観察しながらこれからも過ごしていくのでしょう。



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