兼業産業医と別キャリアからの専業産業医の強み
これまで一貫した生き方をしてきた人生が急に大きく揺らぎ方向転換を迫られる経験があるという方々、3次予防に限っては産業保健に適性があると思っていて
紆余曲折あり本来の想定とは異なる人生を歩むことになったときに
人生を立て直す経験が人に寄り添える力になるはずである。
学生から産業保健のキャリアを作り、社会医学系の大学院や留学を経験し、数千人規模で多くの産業医を束ねる統括産業医として健康経営を支援するど真ん中も良いだろう
その中にも挫折があるが、ベクトルにある挫折というのは少し色が違うと思ってて
進学校→メガバンで不適応をおこした知人の人間性の深みは半端ではない
きっと彼にも産業医の適性がある
「ただ人生経験豊富のズブの素人なら誰にも産業医ができるか」というと当然そうではないが
答えのない問題を扱う産業保健職にとって、専門知識で全て解決できるかどうか考えるとそうでないはずだし、
知識というのは数年経てば、徐々にプラトーに近づく。
答えのない問題を対処する上でやはり適性というのが重要となってくる。
決定的に適性のない先生がいくら専門知識で堅めても厳しいだろう。
人の人生を過去問のように解答されたらたまったものではない。
人生を大きく方向転換させた経験というのは、適性を養う上でよくよく熟成されるのではないか。
「兼業産業医」そして別のキャリアから「専業産業医」となった先生方に感じる過去の苦労と挫折感、それらを乗り越えた人の仕事ぶりはなんとなく目に浮かぶものです。
この傾向は保健師さんも顕著だと個人的に思う。
前職オペ室でした、急性期病棟でしたって保健師さんはかなり良い感じである。
一方で、10年やっていますという保健師さんは、ちょっとpickyだなという場面を感じる。
自分が挫折したときによくよく訓練していたのが、それこそセルフケアであった
自分を知る
自分に合ったストレスへの対処方法を調べる
観葉植物を買う
日記を書く、懸念を書き出す
作業に没頭する
不安定になった時の対処方法を決めておく
睡眠、食事、運動
兼業産業医は、直球(産業保健)と変化球(挫折)が投げられる。これはとにかく強みだ。
気合いの入った変化球が投げられる先生は直球を磨きながら頑張ってほしい。
みなさんの変化球を教えてほしい。
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