下宿中にガチで価値変わったもの3選

 こんにちは。

 大学に合格した暁には、下宿を始めるという人もいるかと思います。私もそのうちの1人でした。下宿を初めてもうすぐ1年が経ちますが、そんな中で私、気がついたことがあるのです。
 家族と暮らしていたときと比べて、1人で暮らしている時に圧倒的に輝くものってあるんですよね。ということでこれより、「下宿を通してそのありがたみに気づいたもの」を3つ紹介していきます。もちろん主観ですので、ご了承ください。


①天かす

 いや、いきなりショボいな!とか思いました?侮るなかれ。コイツは本当に万能なんですよ。まず安い!袋いっぱいに入って100円以下で買えます。そして手間要らず!麺にもご飯にも粉物にも炒め物にも、そのままふりかけるだけでいいのです。さらに美味しい!ほんのり甘みがあって、食感もとても良いので、非常に満足感があります。
 素麺を茹でたとき、麺つゆに天かすをふりかけるだけで、それはもう普通の素麺とは全く別の料理です。少なくとも私はそう思っています。お風呂に初めて柚子を浮かべた人なんかよりも、麺つゆに初めて天かすを浮かべた人の方がよっぽど褒められるべきなのではないでしょうか。
 家族と暮らしているときには、天かすなんてたこ焼きを作るタイミングでしか登場しなかったのですが、1人で暮らす今となっては、天かすの袋が隙あれば調味料と肩を並べています。卵かけ天かすめんつゆご飯とか本当に美味しいです。こんなに美味しいのに名前が「天かす」だなんて、どうしてこんなに不憫なんでしょうか。「なまはげ」と同じくらい可哀想なネーミングです。天かすは1人でホールを任せられるくらい頼もしいのに……。お前は主役級の器だぞ、という気持ちを込めて、これからは「天かす」改め「天主役」と呼ばせていただきたいと思います。お城にありそうですね。


②入浴剤

 実家で過ごしているとき、入浴剤はふりかけでした。いつもは白米だけど、今日は色も香りも違う。味は知らないですけど。そんな感じの存在でした。しかし、一人で暮らすと、普通の白米のありがたみに気がつかざるを得ないのです。立派な浴槽がついていたとしても、その中に仁王立ちしてシャワーだけ浴びることばかりの毎日。バスタブから見たらタブーなのかもしれませんが、自分一人のために湯を溜める気にはなかなかなれないのです。ただ、私とて湯船に浸かるのが嫌いなわけではなく、寧ろ疲れた日には浸かれたらいいなと考えるタイプの人間です。でもやっぱりお湯を溜めるまでには一つ、心理的なハードルがある感じがします。
 そんなハードルを越えるために役に立つのが、入浴剤なのです。入浴剤があるから、お湯を溜めようという気持ちになれるのです。入浴剤は人を風呂に誘導することができる魔術師です。多分セントウでも強いです。今日も入浴剤のおかげで久々に湯船に浸かることができました。全身がポカポカし、気持ちよさがオーバーフローしてます。やっぱ風呂は入れるなら入るに越したことはないですね。
 もしかしたら、そもそも入浴剤はふりかけ的な立ち位置ではなく、人間を風呂に浸からせるために商品化されたのかもしれませんね。だとしたら、中から小さなおもちゃが出てくる入浴剤についても、風呂に入りたがらない子供を風呂に導くという点で辻褄が合います。もう、世界中の人に入浴剤渡して、みんなでお風呂に入ったら、みんな気分が良くなって、多分紛争の1,2個平気で消えると思います。バス、ロマンがありますね。まぁ、今日使ったのはバブなんですけどね。


③電気ケトル

 これはもう4月の頃からずっと言ってます。まっじで便利。アンドロイドは電気羊の夢を見るとか見ないとか言いますが、私は電気ケトルの夢を週2で見ます。実家ではいちいち薬缶に1〜4人分の水を入れてガスコンロで沸かしていましたが、今では水を注いでスイッチを入れるだけですぐに1人分のお湯が沸きます。実家にもぜひ導入して欲しいものですが、4人分のお湯ともなるとまぁまぁ大きい電気ケトルが必要になります。その点1人分に丁度いいケトルは、可愛いサイズ感で愛着が湧きます。ケットンって呼んでます。コイツで沸かしたお湯を使えば、簡単にココア飲んだりスープ飲んだりカップラーメン食べたり1つ下の階の人に嫌がらせをしたりできます。まぁ自分は1階に住んでいるのでそんなことはできないんですけど。
 しかもこれだけじゃないんですよ。麺を茹でようかなと思ったとき、IHコンロで1からお湯を沸かすんじゃなくて、先に電気ケトルでお湯だけ作っといて、それを鍋に移し替えてからIHコンロにかけると、もう一瞬で麺を茹で始めることができます。これはすごい。さらにさらに、冬場空気が乾燥してきて、少し喉が心配だなぁってとき、たまたま私の電気ケトルは6畳の部屋でベッドと同居してますから、お湯を沸かした後に蓋を外してそのまま置いておくだけで、加湿器の代わりを果たしてくれるんです。まぁ、実際に湿度測ったことはないのでプラセボ的なあれかもしれませんが、これで加湿器入らず!お得!!


 以上、「下宿を通してそのありがたみに気づいたもの」でした。なんだこの何も学びのない記事は。