王が侍りてなんか言う

A「あの国、初めて王様が白人になったらしいよ」
B「へ~」
A「白い王様だから、王様がつける冠は『ミルククラウン』って呼ばれたんだって」
B「道理で早く消えたわけだ」


A「あの王様、なんでも、『キング』が大好きなんだってさ」
B「というと?」
A「どうやら、普通のサーモンじゃなくてキングサーモンを好むらしい。ハンバーガーも、バーガーキングでしか食べないんだって」
B「そんな王の奥さんが亡くなったなんて……」
A「相当ショッキングだよな」


王「おい」
使用人「はい」
王「この町は最近、変態と言うか、不審者だらけだな」
使用人「どうしてそのようなお考えを?」
王「道行く人が皆、『王、舐めんと……』とか、気持ちの悪いことを言うんだ」
使用人「あー、まあ、クリスマスも近いですからね」


親衛隊員「王!ついに、我が国の治安を悪化させている張本人を捕らえました!」
王「ほう。そいつは一体、どんな悪事をはたらいたのかね?」
親衛隊員「大人になってもろくに働かず、一日の大半は大して何もせず椅子に座っているだけなのに、そのくせ謎の正義感だけは持っていて、悪いことをしている人を問答無用で殺す、という残虐な行いを、かれこれ10年間も続けてきた人です」
王「なるほど、そいつを死刑にしなさい」


王「ああああああああああああ」
使用人「王様!?どうされましたか!?」
王「……でた」
使用人「……?」
王「……志歩ちゃんが出た……」
使用人「いやプロセカかい」