「申し訳ございません」が出てこない

 不肖、未だ至らぬところが多き故、接客のバイトもまともにできない次第でございます。特にお客様をお待たせしてしまった場合。「お待たせいたしました」は出てくるのに、「申し訳ございません」という言葉はまだ口に馴染んでいないのです。代わりに口をついてでてくるのは、「すみません」という言葉。しかし、接客七大用語の一つといえば、やはり「すみません」ではなくて「申し訳ございません」です。「すみません」じゃダメなのでしょうか。

 そもそも、「申し訳ない」とはなんなのでしょう。「申し訳」というのを「申し」と「訳」に分けて考えてみると、「申す」というのは「言う」の謙譲語であるわけだから、「申し訳」というのはつまり、「言い訳」の謙譲語と言っても過言ではないのではないでしょうか。ともすれば、「申し訳ない」というのは「言い訳なんて言えないくらい謝っている」みたいな意味なんですかね。

 なんて、憶測でものを言ってすみません。きちんと調べてみます。

「申し訳」には、言い訳や弁解という意味があります。そのため、「申し訳ありません」は「申し訳のしようがない」「弁解の余地がない」などの意味になります。

https://synca.net/articles/knowledges/jETQI_nZFPT0Uq1JNgK-pA

 いや、おおよそ当たってんのかい。となると、世の接客業に身を置く方々は、謝るときに、「いやーそれは言い訳できないっす」というのを「ごめんなさい」の言い換えとして使っているようなものではないですか。いいんですかそれで。普通に「すみません」とか「ごめんなさい」とか言った方がいいのではないですか。いや知らんけど。