認可外保育施設というところ

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今朝の新聞より。
要約すると、
認可外保育施設が急に倒産し、
代表はじめ経営陣は連絡が取れない状況、
現場の保育士さんが
自主的に無給で開いて子どもたちを預かっているそうです。



これはラボのすぐ近くで起きていることです。
今、現状でおきていることと、
同じ保育業界にいる私自身の考えをまとめます。


批判をするつもりはなく、
私自身にも起こりうることとして
私なりの考えをまとめます。



つい先日、ラボに見学申し込みの問い合わせが入りました。


「前の週の土曜にいきなり「倒産します」と言われて、
次の金曜日にいきなり閉園したので、
仕事もあるし急すぎるし、本当に困っています。
なんとか入れていただけませんか?」と。

もちろん、受け入れました。
幸い、まだ、ラボには空きがあります。


今年、保育業界は大きく変わりました。
法改正があり10月に「保育無償化」が施行されました。
認可園に入れた利用者さんは無償で保育を受けることができます。
認可外保育施設は、その対象外です。
(これはこれで物凄ーく複雑で、
各所で物議を醸しているので割愛します。)

利用者さんの多くは「無償」にいきます。
そりゃそうだ。

なので、この記事にある施設のように
今、多くの認可外保育施設が
すごい勢いで閉園を迫られています。

弊社ミライLABOも「認可外保育施設」です。
しかし、「東京都が定める基準を満たす園」として、
私たち施設側への助成はありませんが、
利用者さんは区に申請をすると4万円前後、
助成を受けることができます。


ラボを作って4年、近隣の認可外施設が
もう10ヶ所近く毎月のようにどこかしらが
クローズしているのを
「明日は我が身」と戦々恐々としながら
なんとか運営が続けてこられてもうすぐ5年です。


今日、うちのNo2が私がニュースを見たのと同じタイミングで
急いで電話をかけてきて「できることをしたいです。動いていいですか?」と電話をかけてきました。
もちろん、GOを出しました。すぐに動くようにと。

私たちにはできることがあります。

現在、代表はじめ経営陣全員と連絡が取れない状況だそうで
す。
利用者さんの受け入れが可能であること、
そこで無償で働いている保育士さんの受け入れができる旨を伝えました。
(この記事を読んでる方に、困っている方がいれば、ぜひお問い合わせください。)


今回のことは、他人事とは思えません。
同じ認可外という立場で、場所もすぐ近く、
このままいくと数ヶ月後には資金ショートする…
という修羅場も何度も越えてきています。
それでも、続けてこられた4年です。

私だったらどうするか、というのは
本当に同じ立場にならないと語れないことですし、
私も人のことを言えるほどの人間ではないですが、
「経営は人間性がそのままでる。
だからとにかくまっすぐに在りなさい」と、
先輩から教えていただいています。

私だったら、こうなる前にその先輩方に相談をしたでしょうし
その先輩たちは絶対に「サイトクローズして飛べ」なんて
口が裂けても冗談でもいうはずがありません。


今回のこの件も、私だけでなく信頼する社内外の人と共有をしました。
尊敬する大先輩に真っ先に現状を伝え、動く旨を相談(宣言)しました。


人間としても、経営者としても
まだまだ未熟な私が、
こうして事業を続けてこれているという奇跡に
改めて、まじまじと、実感し、
感謝が沸き起こり涙が溢れました。

私には、こうして相談できる、
信頼できる仲間や先輩方がたくさんいます。


そのおかげで、
渋谷のど真ん中のバカみたいに高い家賃の場所で
「保育業界は助成を受けるのが当たり前、採算が取れるわけがない」といわれる場所で
1円の助成も受けずに続けてこれています。


ミライLABOが作りたい社会を信じて、
共に人生を費やしてくれている仲間がいて、
そのサービスに共感して、
信頼して利用してくれているお客さんたちがいます。


お客さんたちは自分の命よりも大事な
「こどもの命」と「将来の土台となる大事な幼少期」を
私たちに託してくれています。
お客さん以外にもたくさんの応援者がいます。
私の長くて読むのが疲れる投稿に
「いいね」を押してくださる方たちがいます。


これまで出逢ったたくさんの方たちが、
「LABOは素晴らしいことをしてるよ!」と言ってくれるおかげで
「何が何でも続けていく、この場所は絶対に守る」という
見えないもの、答えのないミライ、未熟な自分を信じる強さを
与えてくれています。
諦めないできた結果の連続が、
こどもたちのキラキラした笑顔と
可愛らしい笑い声に包まれる毎日です。

代表として、ラボを守っているつもりが、
本当に毎日、たくさんの人に守られてる日々です。
だから、毎月1日の神社のお参りを止めることができません。
土砂降りだろうが、みんなで行きます。



これまで何度も倒産危機はあったし、
逃げたくなる気持ちも、よくわかります。
でも、逃げられません。
「保育/教育」というこの事業を諦めることは
「日本の将来を諦めるということ」。
絶対に途中で投げ出すことは許されません。
必ず、その負担やひずみは帰ってきます。

自分が受けるのではなく
「次世代の子どもたちが」です。


立ち上げから続くこの奇跡の連続は
私の努力ではなく、
私一人でできることには限りがあります。


これまで出逢ったたくさんの一人一人が
応援してくれて支えてくれている愛のおかげで
ミライLABOは今日も子どもたちの笑顔で溢れています。


それに応える努力を決して止めることなく、
一人でも多く、1日でも早く、
こどもたちの笑顔を迎えに行けるように。


できることからコツコツと、
できることを丁寧に、
すこしづつ仲間を増やして、
できる幅を少しづつ広げていきます。

ミライLABO 代表 白井智子




■ 会社HP
http://www.mirai-labo8.com/

■ 認可外保育所MIRAI ∞LABO KIDS(渋谷区神宮前)
https://www.mirailabo-kids.com/




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