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R5 うるま市キャリア教育推進事業 『ミラカナ』 プログラムについて


はじめに

この度、昨年度に引き続き、株式会社うむさんラボ(代表取締役社長・比屋根 隆)が代表事業者となり、株式会社ヒナタヤ(代表取締役社長・阿曽沼 陽登)と共に、うるま市の市立中学校(全10校中、今年の対象は9校)を対象に新しいキャリア教育プログラムを届ける機会をいただきました。

事業への想いを言葉にしてみたので、ぜひご一読ください。

うるま市ってどんなとこ?

うるま市は沖縄県の本島中部に位置し、本島、本島より海中道路でつながっている「平安座島」「浜比嘉島」「宮城島」「伊計島」、離島である「津堅島」を含む島しょ地域からなる、沖縄の文化や芸能、自然が身近に感じられる市です。

プロジェクト名への想い

キャリア教育事業のプロジェクト名「ミライカナイ」には、子供たちが誰かに与えられたミライを生きるのではなく、自らの手でミライを作れると信じる勇気を育むという想いから生まれました。
愛称は「ミラカナ」です。
ぜひ皆さんも覚えてくださいね。

プロジェクトロゴへ込めたメッセージ

ミライカナイロゴ

うるまブルーを取り入れた水平線に浮かぶヨット、そこには子供たちへの未来に向けたメッセージが込められています。

ヨット=帆を揚げる... こどもたちの勇気や希望の象徴。勇気を出して、広い海に出る。
ヨットを運ぶ風=おとな... おとながこどもたちの背中を押す。
風を知る・風を読む=学び・職業や未来・選択肢

また、帆のボーダー柄はミラカナの「ミ」をイメージしています。

大切にしていること

これまでのキャリア教育は、マナー研修や社会人講話など、講師と生徒という一方通行のコミュニケーション、及び受け身になってしまうプログラムが中心でした。「VUCA」という言葉で今の時代を表現するように、目まぐるしく変転する予測困難な社会の中で、これからは、「人と違うこと」が強みになる時代になります。「常識や前提にとらわれず、ゼロからイチを生み出す力」を育くむこと、それに必要な「問題発見力」「課題解決力」「革新性」などは、今の学校教育で育んでいくには限界を迎えています。

昨年度からは、数ある情報や選択肢の中から、「自分で選択をする」こと、その中で「生きる力」を育むことを中心として、プログラムを実施しています。学校現場では、子供たちが考えることや自分のすきを掘り下げていく探究学習に近い授業を中心に、1クラスには複数名の社会人・大学生がメンターとして子供たちと対話をしながらサポートに入っています。

わたしたちが立ち返ろうとしている原点は子どもは「一人ひとりみんな違う」ということです。
興味関心も、得意不得意も、特性もみんな違います。
「みんな一緒に」「みんな同じことを」「同じ方法で」の学びは限界に来ています。
自分はこれが好き、これは得意、自分にはこんないいところがある。子どもたちが、自分で考え、動き、そして他者と学び合い、好奇心いっぱいで夢中になれる時間を増やしていきたい。
一人ひとり、それぞれの可能性を最大限開花させる教育へと舵を切ることが、いま、求められていると言えます。

今の子供たち、未来を創る子供たちと対話をすることは、大人にとっても大きな学びの機会ともなります。時とともに変わりゆく社会を最も反映しているのは、子どもたちが思い描いている未来であり、こうした子どもたちの考える「未来」が、時として大人に新たな視点を授けることがあるからです。

普段から考えている人もそうでない人も、子供たちとの対話を通じて改めて自分自身や仕事、活動を考える機会が、子供だけでなく大人も巻き込んだ地域全体での学びの循環となるのです。

地域の子どもを地域の大人が育む。
教育から地域を共創する。

地域との繋がりが強いうるまだからこそ。
これからの未来へ、地域が支える教育の新しい循環モデルを日本、世界に発信できればと考えています。

プログラムについて

中学校では、昨年度に引き続き「名刺づくりワークショップ」と、今年度からは「お金のワークショップ」を行っています。

名刺ワークショップでは「自分の名刺をつくる」というプロセスを通じて、名刺を持って働くこと、働く上で大切なこと、そして名刺で表現したい自分自身について考えます。最終的には自分の肩書、デザイン案を含めて考え、実際に作成します。(後日現物が生徒の手元に届きます)

この「自分だけの名刺」を通して、わたしたちが思い描いていることは、この名刺そのものがコミュニケーションを生み、お互いの理解を深めるきっかけをつくり出すこと。自分自身について深く考えたあとだからこそ、向き合い方にも変化が生まれると期待しています。
このワークショップを通して、職業体験など社会との関わりの質を上げることで、働くことの解像度を上げ、働くことをより自分事として捉えていくことを目指したプログラムとなっています。

肩書は昨年度の生徒が実際に作成したものです。

そして今年から始まったお金のワークショップ。仕事とお金は、働く上で切っても切り離せない関係です。夢や目標としている職業がどれくらいの収入になるのか、働く大人がどういう想いで仕事を選択しているのか、収入と支出の考え方や設計を学び、アウトプットを行いながら、生活していく上での理想と現実を考えるプログラムになっています。

先進国の中でも、マネーリテラシーがそこまで高くない、と言われ、お金の話をするのは少しタブーな気質がある日本、沖縄で、学生時代から正しいお金の知識に触れ、考えるきっかけを作ることは必須だと思います。プログラムを通じて、お金と上手に付き合うこと、夢や目標を実現するためのツールとしてのお金のあり方を学んで欲しいと願っています。

最後に

子供たちの環境は十人十色ですが、自分のやりたいことを諦めない、やりたい事が見つからない子には様々な選択肢を知るといった環境作りをし、ミライのマップを作っていく手助けができるサポーターになっていきたいと思います。

プログラムの参加に興味のある大学生・社会人の方はぜひご連絡ください。

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