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R4年度 うるま市キャリア教育推進事業~ミラカナ~おしごと体験

2023年1月29日(日)、沖縄県工業技術センターにて、市内の小学校4年生〜6年生を対象に職業体験を開催しました。

「ミライカナイおしごと体験」は、様々な職業にふれることで、児童の幅広い職業観を養うことを目標とし、8種類の職業体験ができるブースを設けたイベントです。今回は3年ぶりの開催となるうるま市産業まつりの「働く・学びエリア」での実施となり、多くの市民が足を運んでくださいました。

実施方法は事前申込制で、午前の部(1時間目+2時間目)と午後の部(3時間目+4時間目)のどちらかを選択し、児童は8つある体験メニューの中から申込み時に選んだ2つのおしごとを体験しました。1コマ60分です。

①声優のしごと(アフレコ体験)
「声優のおしごと体験」では、沖縄で活躍している"ホンモノ”の声優さんが先生となり、お手本を見たり、発声や表現の仕方を練習して、実際にアニメの映像に合わせてセリフをあてる「アフレコ体験」を行いました。自己紹介では恥ずかしそうにしていた児童も、講師のハイテンションで楽しい指導に導かれながら、練習を進めていくうちにどんどん上手になっていく様子に驚かされました。

②アートのしごと(フィンガーペイント体験)
「アートのしごと体験」では、指で描く画家としてどんな風に活動しているかを紹介し、実際に指で描く体験をしてもらいました。講師の作品を見せてもらいながら、「心のままに描く」「自由に描く」というお話の後、指えのぐの使い方や色を合わせて表現するお手本を見せてもらい、子ども達は時間を忘れるほど夢中になって、それぞれのキャンバスに向き合って描く姿が印象的でした。

③アニメーションのしごと(粘土アニメ体験)
「アニメーションのしごと体験」では、「Stop Motion Studio」というアプリケーションを使い、粘土を動かしながらipadやスマートフォンで撮影してアニメーションを作る体験を行いました。講師からの説明と完成動画を見せてもらった子ども達は、すぐさまこむぎ粘土を練り始め、撮影していく様子に、見学している保護者の方も飛び入り参加する光景が印象的で、「家でもやりたい!」という感想が多くみられました。

④ITのしごと(プログラミング体験)
「ITのしごと体験」では、子ども達が大好きなマインクラフトの世界で「橋を作る」プログラミングを体験しました。講師が体を使って表現しながらプログラミングの仕組みを説明し、子ども達は「難しい」と言いながらも時間を忘れるほど夢中になり、「プロになりたい」などの感想が見られました。保護者からは「うまくいかなかった時にもう1回トライするという経験が貴重だった」という感想も聞かれました。

⑤建築のしごと(職人体験)
「建築のしごと体験」では、木材を用いて普段使わない道具を使い、加工し、職人さんの体験をしました。職人さながらの格好で参加する児童もいたり、道具の持ち方、使い方、体の動かし方、体重のかけ方など、とても楽しそうに体験していました。保護者からは「専門の方からの指導は貴重」という感想もあり、終わりには講師の指導のもと、掃除や片付けをしたり、講師の指示を一生懸命聞く様子が職人ならではの光景でした。

⑥首里織のしごと(糸染め体験)
「首里織のしごと体験」では、首里織ができるまでの製作工程や糸を木枠に巻き取る糸繰りを紹介し、首里織に使用する糸染めを体験しました。首里織を知らないという子ども達がほとんどでしたが、首里織に使われる糸を実際に手に取り、伝統工芸に直に触れた児童からは「大切にしたい」という感想が聞けました。糸を染める体験をしながら、どんどん色が染まっていく様子を保護者も一緒に静かに眺めている様子が印象的でした。

⑦AI(愛)のしごと(ライブ文字化体験)
「AI(愛)のしごと」では、映像から流れる音声を聞きながら同時に手入力や音声入力し、聞こえに不自由を感じている方をサポートする「ライブ文字化体験」を行いました。プロのタイピングを目の当たりにしながら、実際にヘッドセットを身に付けてのタイピング体験は、終始緊張した様子で言葉も少なめでしたが、感想には「タイピングが早くてすごい」「人を助ける仕事をしたい」など、内なる言葉を聞かせてくれました。

⑧保険営業のしごと(親子で学ぶ夢を叶えるライフプランニング体験)
「保険営業のしごと体験」では、『夢』を叶えるためのライフプランを作り、ワークショップを通して、お仕事やお給料、生活費・税金などお金について学びました。実際に1円玉だけで作った1,000円を手に取って「重いー」と声が上がり、難しいと思われたワークショップも親子で体験し、「楽しかった」「親の苦労がわかったので恩返ししたい」「1円の重みを知ってお金の大切さを知った」など、お金に対してポジティブな感想が聞けました。

子ども達には1つの体験を終えるごとに感想を書いてもらい、壁の模造紙に貼りだしていきました。「はじめはあまり興味が無かったけど実際にやってみたら楽しかった」「難しかったけど上手になりたい」など、子どもたちのワクワクした様子が伝わる感想が多く見受けられ、キャリア教育を通して、『興味関心のきっかけを与える』『選択肢を広げてあげる』ことの大切さをあらためて感じました。

保護者からは、「子どもの目が輝いていました」「興味の幅が広がる」「好奇心を持つよいきっかけになる」「夢に一歩近づいたと思います」「自分の好きなことを仕事にできる可能性を、その現場の人から聞かせてもらって体験できる貴重な機会」などの感想がありました。

講師の中には、日程が合わずに不参加を残念に思ってくださった方々もおり、また、今回ご参加いただいた方々には貴重な体験プログラムをご提供いただき誠にありがとうございました。心の中の「かっこいい」や「好き」をシゴトにできること、そんな思いを子ども達に表現し、伝えてくれた講師の方々に心から感謝申し上げます。


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