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R4年度 うるま市キャリア教育推進事業 ~ミラカナ~ 兼原小学校

2022年11月14日、兼原小学校の6年生を対象に「ワーカーズトーク」を実施しました。

ワーカーズトークとは、さまざまなキャリアを持つ社会人講師を派遣し、その職業について話をすることで、子どもたちに自分の将来について考えてもらうための取り組みです。

もちろん学校によって派遣する社会人講師の方々はさまざま。兼原小学校は、薬剤師、IT、医療ベンチャー、飲食店、アパレル、社会福祉士の6名の社会人講師を派遣・講話を実施しました。

この記事では、兼原小学校でのワーカーズトークの様子をご紹介します。

なお、キャリア教育事業「ミライカナイ」については別記事にて詳しくご紹介しています。ぜひ合わせてご覧ください。
R4 うるま市キャリア教育推進事業 『ミラカナ』 プログラムについて

兼原小学校ってどんなところ?

平良川、上平良川、喜仲、兼箇段の一部の4か字で構成されている。学校の所在する兼原小校区は、市の文化施設である復帰記念会館、中央公民館、社会福祉センター、市立図書館などが所在する文化行政の中心地である。県道75号線沿いに商店街があり、交通の便もいたってよく、住宅の密集地にある学校である。

るま市立兼原小学校 学校概要より抜粋

ワーカーズトークは3、4校時の総合学習の時間を使って実施。兼原小学校の6年生3クラスの児童に対し、各クラスに2名ずつ、計6名の社会人講師を派遣してお話をしてもらいました。

小学校プログラムについて

授業参観の中、前半のワーカーズトークがスタート!

この日は授業参観だったため、保護者の方が見守る中、ワーカーズトークが始まりました。

児童たちは緊張もあってか静かにお話しを聞いていましたが、時間が経つにつれて笑ったり、意見を言ったり、児童同士で情報を補完しあったりと賑やかになっていました。
とくに、ITの話はプログラミングの話をする際にゲームの話題を出していたため、児童たちは興味深そうに聞いていました。

薬剤師のお話では、メモをとりながら話を聞いている児童が多い印象でした。薬剤師の話は内容が難しい分、一言も聞き漏らさないようにしようという気持ちが伝わり、見ている保護者の方も真剣な様子で講師の話に耳を傾けていました。

医療ベンチャーの話は、この日最も難しい内容の一つだったと思います。しかし、講師が分かりやすく丁寧に説明していたため、児童たちも頷きながら話を聞いていました。世界の寿命や乳幼児死亡率の話、医師を見たことがない人がいるという話は、子どもたちに大きな衝撃を与えたようでした。

講師が作ったエコーで撮影した動画も視聴しました。児童たちは赤ちゃんの心臓の動きを興味津々に見ており、「どっちが頭でしょう?」という講師の質問に真剣に動画を見ながら手をあげていました。

ワーカーズトーク、後半戦スタート!

児童たちの緊張がほぐれたからか、後半は和やかにスタートしました。

アパレルの仕事について、洋服を販売する人という認識を持っていても、具体的な仕事内容までは分からないという人も多いと思います。
今回の講話をとおして、ふだん何気なく接しているアパレルについて理解が深まったようでした。
講師からの質問に、手を挙げて答える児童の姿もみられましたよ。

社会福祉士の話では、メモをとりながら講師の話に耳を傾けている児童が多かったです。
講師からの質問に元気よく答えたり、自分から分からないことを質問したりと、講師とコミュニケーションをとりながら楽しそうに講話が進みました。

終わった後に「福祉の仕事、ちょっとやってみたくなった」と話している児童の姿が印象的でした。
いまはまだ興味があるくらいの感情でしょうが、新しい仕事を一つ知り、それが将来の選択肢に加わったことは素晴らしいことだと思います。

料理に興味がある子もいるのか、調理師についての話では顔をあげて真剣に話を聞いている児童が多い印象を受けました。

また、イタリア留学の話に興味を引かれた子もいるようでした。将来は海外に住みたい、海外で働きたいという夢を持つ児童もいたのかもしれません。
詳しいことは聞けませんでしたが、調理だけでなく、海外に興味のある児童にもプラスになっていれば嬉しいなと思います。

講話では、廃棄野菜を使った絵の具を体験する一幕もありました。「体験したい人!」という講師の言葉に、何人かの児童が勢いよく手をあげていました。

講話が終わった後も、絵の具体験をしたい児童が講師のもとへ集っていました。こうした体験が講話の内容と紐付き、児童たちの中に色濃く残れば嬉しいなと思います。


各クラス2名ずつ講師のお話を聞いてもらいましたが、終わった後、講師へ楽しそうに声をかける児童たちの様子を見ると、こちらまで笑顔になります。
児童たちが将来何になるのか、どんな仕事に就くのかは、まだ私たち大人も、児童たち自身も知らないですが、このワーカーズトークをきっかけに世界を広げてほしいと願っています。


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