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R4年度 うるま市キャリア教育推進事業 ~ミラカナ~ 中原小学校

2022年11月11日、中原小学校の6年生を対象に「ワーカーズトーク」を実施しました。

ワーカーズトークとは、さまざまなキャリアを持つ社会人講師を派遣し、その職業について話をすることで、子どもたちに自分の将来について考えてもらうための取り組みです。

もちろん学校によって派遣する社会人講師の方々はさまざま。中原小学校には、カメラマン、Webデザイン、観光コンサルティング、スポーツビジネスに従事する4名の社会人講師を派遣・講話を実施しました。

この記事では、中原小学校でのワーカーズトークの様子をご紹介します。

なお、キャリア教育事業「ミライカナイ」については別記事にて詳しくご紹介しています。ぜひ合わせてご覧ください。
R4 うるま市キャリア教育推進事業 『ミラカナ』 プログラムについて

中原小学校ってどんなところ?

本校は、具志川市の6古城跡のうち、最南端に位置する江洲城、俗称「イーシグシク」の西側丘陵地に位置する学校である。

昭和41年2月に中部病院が字宮里飾田原に建設されて以来、看護学校の設立や周辺の土地区画整理事業により人口が集中しはじめた。以来、人口の増加による学校の統廃合や新設校の誘致等により、昭和52年4月1日に兼原、高江洲両校で分散開校し中原小学校が創立した。

うるま市立中原小学校 学校の概要より抜粋

中原小学校の6年生は、4クラス138名です。5、6校時の総合学習の時間を使い、4名の社会人講師にお話をしてもらいました。

大里校長(中央)と講師のみなさん

各クラスに講師陣を配置し、児童は気になる講話を2つ選んで教室を移動しながらお話を聞きます。担任の先生も固定で見守るのではなく、2回とも異なる講話に参加していました。

小学校プログラムについて

講話スタート!4人の講師からあらゆる仕事のあり方を学ぶ

講話では、講師の経歴や仕事内容、やりがいなどをお話ししてもらいました。児童たちはメモを取りながら話を聞いており、時折頷いたり、児童同士で話したりしながら講話を聞いていました。

カメラマンの講話では、「スマートフォンで作品を作るカメラマンもいる」という話に驚く児童がいました。

大きな一眼レフカメラのイメージが強いカメラマンですが、時代の変化により使う機器も多様化しているという点で、スマートフォンになじみ深い児童の関心を引いたようでした。

「写真を撮るときに心がけていることは?」「これまでに楽しかった撮影は?」「動いている人を撮るときのコツは?」など、先生も交えながら質問の時間も楽しんでいました。

Webデザインでは、仕事で作成した動画を見せつつ講話を進めていました。

「この動画はスマートフォンで撮影しました」「君たちにも簡単にできる」という講師の言葉に、たくさんの児童が驚いていました。

いまはたくさんのアプリが開発されていますし、実際に簡単な動画を作成したことのある児童もいるかもしれません。自分がいま何気なくやっていることが仕事につながるという衝撃は、とても大きいものだと思います。

「自分の作品を見せるのが恥ずかしかった」という講師の話では、頷いている児童の姿がみられました。

もしかしたら、絵を描いたりものづくりをしたりといった趣味があるのかもしれません。私自身も作品づくりを行うことがあり、昔は作品を人に見せることに抵抗がありました。

恥ずかしい、ダメ出しをされたらどうしようなど、マイナスなことを考えてしまうのは誰しもが持つ感情です。
しかし、作品を見せることで自分に自信がつくことも事実なので、講話を通して少しでも前向きに動けるようになってほしいなと思いました。

観光コンサルティングの講話では、若い映画監督の話が印象的でした。
自分と年が近い人の話には興味が引かれるのだろうか、児童たちは真剣に話を聞いていました。

「自分も頑張ろう」「負けたくない」という気持ちを育むのは大切なことなので、この話が良い刺激になると良いなと思いました。

また、講師の経歴に驚く児童が多かったのも印象深いです。
これまで、19もの仕事をしてきたという講師に、児童たちは驚いたような表情をしていました。

「仕事は一つだけ」と思ってしまいがちですが、人を成長させる場は一つではありません。もちろん一つのことを突き詰めてプロフェッショナルになることも素敵ですが、いろいろな経験を通して人間力を高め、さらなる可能性を探すことも同じくらい素敵なことです。

将来の夢を考えたとき、一生を考えてしまいますが、子どもたちにはいつでもたくさんの道が広がっていることを忘れないでいてほしいです。
講師の話をきっかけに、多くの仕事に関心を持ってほしいと思いました。

スポーツビジネスの講話では、コラソンのGM(ゼネラルマネージャー)にお話をしてもらいました。

現役選手だったときの話、そこからいまどんな仕事をしているのかなど、経歴をなぞりながら丁寧に説明していました。

ハキハキと元気よく話す講師の様子に児童たちの緊張もほぐれたようで、笑顔で楽しそうに意見を述べていました。

元スポーツ選手の話に興味を示す児童は多く、とくに部活動やクラブ活動などでスポーツをやっている児童や、ハンドボールをやっている兄弟がいる児童からの関心は高いように感じました。

講話が終わってからも、講師のもとへ話を聞きにくる児童が多かったのが印象深いです。控えめな印象があった子も、終わった途端にやんちゃな雰囲気を隠さずに講師のところへ走っていきました。

スポーツ選手を目指す児童もいるかもしれませんが、現役引退のその先まで意識できるすばらしい時間になったのではないでしょうか。


今回のワーカーズトークで興味のある仕事を見つけた子もいるかもしれませんし、まだ考えないでいようと選択した子もいるかもしれません。

ただ、どんな仕事に就くかまだわからないからこそ、ワーカーズトークの自由さは子どもたちの選択肢を広げる一助になると感じます。
講師たちとの出会いが、子どもたちの未来を広げるきっかけになってくれたら嬉しく思います。


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