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R4年度 うるま市キャリア教育推進事業 ~ミラカナ~ 南原小学校

2022年11月24日、南原小学校の6年生を対象に「ワーカーズトーク」を実施しました。

ワーカーズトークとは、さまざまなキャリアを持つ社会人講師を派遣し、その職業について話をすることで、子どもたちに自分の将来について考えてもらうための取り組みです。

もちろん学校によって派遣する社会人講師の方々はさまざま。南原小学校では、ゲームプロデューサーと保育士の2名の社会人講師を派遣・講話を実施しました。

この記事では、南原小学校でのワーカーズトークの様子をご紹介します。

なお、キャリア教育事業「ミライカナイ」については別記事にて詳しくご紹介しています。ぜひ合わせてご覧ください。
R4 うるま市キャリア教育推進事業 『ミラカナ』 プログラムについて

南原小学校ってどんなところ?

本校は平成12年に世界遺産登録された「勝連城跡」の裾野に広がる平坦部
に位置し、南風原区の1行政区からなります。開校当初より、人的、物的にも地域の手厚い支援を受け、密接な結びつき中で児童の成長を見守って参りました。また近年では、創立 70 周年の取り組みをきっかけに「勝連城復活プロジェクト」の皆さんに協力をいただき、実物大の本丸を児童が描き、一の曲輪に掲げたり、未来の勝連城をイラストに描く「勝連城大賞」の企画へ参加したりするなど、よりダイナミックな、地域外の方々と取り組む機会も増えて参りました。

うるま市立南原小学校・幼稚園 学校長あいさつより抜粋

南原小学校の6年生は、2クラス59名です。2、3校時の総合学習の時間を使い、教室の真向かいにある多目的広場にて2名の社会人講師にお話をしてもらいました。

小学校プログラムについて

ゲームプロデューサーの仕事について学ぶ

ゲームプロデューサーの講話では、ゲームに興味のある児童が多いのか、男女ともに真剣に聞いている子が多かったように思います。目線は常にスライドを向いており、気になるところがあれば講師に質問するなど、積極的に講話に参加していました。

講師の会社で手がけた代表作のアプリゲームを紹介すると、何名かは知っていたのか感嘆の声をあげていました。

デジタルネイティブ世代にとって、インターネットもスマートフォンもあたりまえにあるものです。もちろんアプリゲームも特別めずらしいものではないですが、作る側となると未知の世界です。

ゲームを1本作るためにたくさんのスタッフがいること、それぞれが専門的な業務を役割を担っていることなど、ゲームプロデューサー以外の仕事についてもお話してもらえたので、

「自分はデザイナーのほうが向いているかも」
「エンジニアに興味がある」

など、ほかのゲーム関連の職種にも興味が出たのではないかと感じました。

また、質疑応答では積極的に手をあげていたのも印象的でした。

・仕事の人間関係で困ること
・仕事に就くまでに大変だったこと
・学生のうちにやっていたほうがいいこと
・一番楽しかった仕事
・仕事で努力したこと
・挫折して辞めたいと思ったことはあるか
・ゲーム業界の10年後(先生の質問)

上記は一例ですが、質問内容から働くことに対しての不安や期待感などが感じられました。各々がきちんと自分の将来を意識し、役立つ情報を収集しようしている様子が素敵でした。

フルリモートができている(仕事の場所は関係ない)という話に、興味深そうに耳を傾けている児童もいました。

「うるま市(または沖縄)から離れたくない」
「家族のそばにいて好きな仕事をしたい」

という児童も中にはいると思います。

物理的な距離が、好きな仕事を諦める理由にはならない

地元にいても好きな仕事を選びとれることに、多くの児童たちが気づけてたなら嬉しく思います。

保育士の仕事について学ぶ

保育士の講話では、講師の声が大きく、はきはきと話しているから児童たちが注目して話を聞いていました。また、よく問いかけを行っているからか、つられたように児童らも声をあげていました。

いつの時代も保育に興味のある児童は多いですが、南原小学校にも保育士になりたい、保育士に興味があるという児童は多いのかもしれません。
男女ともに真面目に聞いており、とくに頷きながらメモを取っていた女子児童は保育士志望なのかもしれないと感じるほど真剣な様子だったため印象的でした。

「保育士の仕事は、生きる力を育てる仕事」

そう飾らずに、まっすぐに伝える講師の言葉からは、保育士への誇りが感じられました。児童たちも顔をあげて聞いていたため、何人かの心に刺さったのではないかと思えた瞬間でした。

なお、講師の前職はバスガイドなのですが、その仕事経験が彼女の今につながっていると思えました。

転職経験についてもお話していましたが、

「転職は悪いことではない」
「仕事は一つではなく、自分のやりたいことの数だけ道がある」

など、働くことに対するポジティブな雰囲気をキャッチできていれば嬉しいなと思います。


講話が終わって休み時間になると、講師のもとに話を聞きにくる児童が何人もいました。みんなの前で質問するのは恥ずかしいけど、数人の友だちと一緒なら緊張せずに質問できるという児童は多いようです。

全ての気になることを埋められたわけではないと思いますが、この出会いが児童たちにとってより良いものになることを願っています。

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