見出し画像

ちいさいひとのこと

子どもが歩ける様になってからよく散歩する様になった。
川沿いの水鳥が羽ばたき、木々が揺れる、風が吹いて枯れ葉がカサカサとんでいく

こどもは排水溝の直前で立ち止まり、溝を覗き込みながらゆっくり進む。
道にささる鋲にふれる。
見知らぬおうちの窓硝子が開くと目をやり、その家の主人と目を合わせてしまってうつむいたり、石畳があればわざと大股でどしんどしんと歩いてみたり、歩くのを全力で楽しんでる。
外を歩くだけでわくわくしてる。

それだけのことで楽しいのだから、「おわり〜かえるよ〜」は嫌だわ、叫ぶわ、泣くわ

親は焦るよ、ひとの目を気にするから。

ちいさいこどもは気にしないから、いい。

ちいさくなくなると、叫ばなくなるのかな

それってやっぱり小さい人じゃなくなるんだろう

今がとくべつなんだろうなぁ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?