見出し画像

ある日突然の老人ホーム探訪記②

あまりにひどい父の生活。
一体どんなことになっていたのか聞き込みをすることにした。
 
父は介護認定を受けておらず、まずは地域包括支援センターに介護認定をお願いすることにした。
私が遠方ということで電話で申請を受けてくれたのだが、地域と繋がっていなかった父は地域包括支援センターとも繋がっておらず、私が見た生活状況と病状を伝えて申請書を作ってもらった。
 
次に父は国民年金+生活保護を受けていたので、市役所の生活保護担当に話を聞くことにした。
父は…訪問しても出てこない、なかなか連絡が取れない状況をいうことがわかった。
何度も訪問して保健師を連れて行って、やっと一度だけ面談ができたということだった。
その中でお金の使い方は「あると使っちゃう」と悪びれた様子もなかったそうだ。
 
色々と聞き込みをした結果、やはり在宅での一人暮らしは無理。
老人ホームに入れなけば…。
私には持病があり、とてもじゃないが世話はできない。
 
再び車で3時間かけて面会に行き
家に帰れる状態じゃないので老人ホームに入ってもらうことを話したが、
本人は「家に帰る」「家の片づけをする」と言って聞き入れなかった。
元々、私の話は聞かない傾向はあったが、今回ばかりは聞いてもらわねばならない。

そこで介護士の相方!
「父ちゃん、老人ホームの何が嫌だい?」
「酒、タバコ、外出ができないのがいやだ」
「そうか、わかったよ。全ては叶えてあげられないけど、なるべくそれをできる所を探すよ」
さすが介護士ですが…脳梗塞で酒、タバコは無いよね…
…まぁいいか、任せよう。
 
国民年金+生活保護で月額費用が賄えて、酒、タバコ、外出ができるとこ…
 
あるかよ!そんなとこ!!
でもやるしかないか…。
 
あとは介護認定がどうなることか…
でも再三主治医から「早急に施設を!」と言われている。
急がなきゃ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?