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日記「インターネットは嘘ばかり」2024/08/30


・『キン肉マンⅡ世 究極の超人タッグ編』を全部読み終えた。
この日記は意外とXのフォロワー等にも読まれているようなので念のためクリティカルなネタバレは避けるが
なんだろう、普通に楽しんで読み終えたぞ。正直ちょっと肩透かしなぐらい真っ当に面白かった。
ネットで散々言われてたからハードルを下げて読んだのが良かったのだろうか。
ハッキリ言ってそんなに言われるほど悪い漫画ではなかった、もちろん諸々の整合性とか往年のキャラを下げてるとか引っかかる部分は結構あるし
それに対する不満は最もだと私も感じる部分ではあるが、だからと言って頭のテッペンから爪の先まで丸ごと駄作という評価は”無い”。
もしそう言っている奴がいるならネットの評判だけ見て読んでない奴か、もしくはオタク特有の誇張なので無視しよう。
筋金入りの肉信者の私が断言します、究極タッグ編は読んだ方が良いです。
かくいう私も意を決して手をつける前は黒歴史と決めつけて読むのを躊躇っていた。
やはりコンテンツの評価はネットの評判なんかではなく自分の目で見て決めなければならないという良い例だ、よ~~~~~~く反省します。

・とはいえ、悪い部分も多かったのは事実。
特に引き延ばしや無駄なシーンが多くてやたらテンポが悪かったのは間違いない。
この場合の”無駄”は要らないシーンというより同じシーンを何度も繰り返している、の方が意味合いとして近い。
アニメ『ドラゴンボールZ』で何度も同じシーンの回想を入れたり、やたらかめはめ波を溜め続けたりして引き延ばしていたのをイメージしてもらえれば問題無い。
私は単行本一気読みだったのでそういう面倒なシーンはササッと読み飛ばせたからあまり気にならなかったが、連載リアタイ勢はそれを1話毎に待たされていたわけで
そういう点で不満が噴き出るのは十分理解できる、そこで叩かれるのは真っ当だ。
他にも一部キャラの性格が終わっていたり発言に整合性が無かったりというのはあるが、その点はまぁ正直究極タッグ編自体が半ばパラレルみたいなものなので最終的にはあまり気にならなかった。
公式で名言されたわけではないが、一応時系列的には超人タッグ編での出来事なのに
始祖編の時に一切触れなかった時点で(少なくとも現状では)正史ではないということでいいだろう。
パラレルということであれば、新旧キャラ大集合のお祭り企画と考えればまぁ多少のことに目を瞑ってもいいだろう。
あ、でもネプチューンマンだけは……あいつはね……ちょっと私も擁護のしようが……無い……。

・で、特に良かった点なのだがやはりキン肉万太郎や周囲のキャラが無印の頃から圧倒的に成長していることだろう。
無印Ⅱ世の頃の万太郎は心底クソ野郎だったし、イケメン・マッスルやジャクリーンも本当に鬱陶しくて邪魔だったのだが
究極タッグ編だと精神的な成長が著しくて万太郎が凄く良い主人公になっているのだ。
作中でも触れられていたが、カオス・アヴェニールという後輩キャラの存在によって
万太郎が先輩として自立して無印の頃のすぐヘタレるし逃げるしウジウジするクソ野郎から成長する。
これが読んでて凄くカッコいいのだ、この辺は無印からちゃんとⅡ世を読んだご褒美だろう。
個人的には無印を読むのが結構キツかったので、究極タッグ編はその反動もあって且つご褒美を貰えたから余計好意的に受け取っているのかもしれない。

・あと特筆するならテリーマンの活躍がかなりタップリ描かれていたことだろうか。
始祖編以降、実はザ・マシンガンズの試合は1度も無い(もし忘れてたら本当にごめんなさい)。
しかも始祖編からのテリーマンは当然ながら挑戦者としてのテリーマンなのだが、Ⅱ世のテリーマンはレジェンドとして相手を迎え撃つ立場で
ドッシリと構えて試合をするテリーマンが正直めちゃくちゃカッコよかった。
究極タッグ編のテリーマン凄く好きだ、これは素直に言える。
初めて心の底から「テリーマン、かっこよ……!!」って思えたかもしれない、それぐらい良かった。

・これで晴れてキン肉マンの全てを読めたことになる……ずっとⅡ世を読んでいないのが心の中で引っかかっていたのだが
現行シリーズでカオスが出てくるのを匂わせていることもあり、意を決して全部読んで良かった。
もう2度とネットの評判は信用しません、やっぱりインターネットは嘘ばっかりだ。
キン肉マンⅡ世、良い漫画でした。

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