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ROIC重視の経営ってなんか意味があるのかな?/ESGの世界観にはあまり馴染まないよね(*ノωノ)

今晩は。最近は企業研究が少しおろそかになってますが、マーケットを俯瞰的に見ることも大事なので色々なことに好奇心や興味をもって触れていきたいと思っています。

企業経営において「何を重視して経営するか」は非常に重要な問題だと思っていて、単純に「利益の追求」なのか、「公益に資するもの」なのか、企業文化や経営者のビジョンに応じて様々だと思うんですが、これから数年後にESG経営が基本的な経営の価値観になるとすると、今後は「株主資本主義」よりも「公益資本主義」の色合いがより強くなるんじゃないでしょうか。

みなさんは「ROIC」ってご存知ですか? 私のnoteでは一度も出てきたことがない指標ですし、私が企業を評価する際によく見ている指標は、PERとかPBRとか1株あたり純利益とかなんですが、株式投資してる方でROICを指標として活用してる人っているんでしょうか?? 最近、ROIC重視の経営ビジョンについて目にすることがありまして……まぁ、まず計算式を見てみましょう。

ROIC=(分子) 税引き前利益+支払利息 /(分母) 借入金+株主資本

分子に支払利息を足すのがよくわかんないですね。利息の支払いはプラスに効くのね。分母は、資金調達(借金・増資)も利益剰余金を貯めこむのもダメってことかな。うーん、なんか意味あるのかな、この指標。

バランスシートの資産の部の規模を小さくして、より利益を出すことを評価する指標だと思うんだけど、誰が得をするんだろう。株主なのか、経営者なのか、従業員なのか……。どうもこの指標で経営を評価したり舵取りしても誰も得をしなそうな指標なんだよな。まぁ、数値が良いことに越したことはないんだけど、個人的には経営の重要指標として据えて改善することに何の意味もないと思うんだけど、どうなんでしょうか。

利益はもちろん出した方が良い。だけどESGが重視される世界では、利益は配分した方がいいよ。出し過ぎてもいけないから公益的な事業で社会全体に薄く還元した方が良いし、利益が出たら出たで必要な積立分以外は株主か社員に還元した方が良い。

借入金は小さい方が倒産リスクが落ちるからもちろん減らすに越したことはないけど、案件規模が大きいビジネスは手元資金がないと機動的にビジネスができないから仕方がないよね。みんながみんな、持たざる経営をできるわけじゃないから。持たないに越したことはないけど、持たざるをえない経営もあるでしょ。

株主資本は、適切に配当と自己株買いで利益処分していけばいいですよ。成熟産業は株主還元は50%くらいでいいんじゃないかな。あとは企業の成熟度合いに応じて%を落としていく感じですな。それ以上の還元は市場で評価されないどころか、還元率が高すぎると逆に危ないと思われるね。賢いのは緩やかに増配しつつ、自己株買いの規模で還元率を調整していくやり方だと思いますけどね。

もし利益を積み立てたくなかったら、研究開発コストに回せばよいかもしれませんね。ちょっとこの辺はよくわかりませんが。

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何を言いたいかというと、ESG経営がこの先スタンダードになるなら、ROIC重視の経営は害はあっても一利なしだと思いますっていう話しです。皆さんの参考には全くならないと思うけど、思考整理をnoteに書きつけている感じご覧ください。



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