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5/21 株式投資短観/インフレ影響を読む

こんにちは。現在の状況を少しばかり整理しましょう。

株式市場におけるリスク要因

いま、株式市場の2大リスクは、核戦争とインフレ深刻化。戦争については全く読めませんが、インフレ影響なら比較的読みやすいので、こちらから考えてみましょう。

物価高の要因はいくつかあると思いますが、根本はこの2つが大きい。
・ カーボンニュートラルによる高コスト化
・ 人手不足による高コスト化
脱炭素は、経済生産性が高いが環境負荷も高い経済活動を抑制するので、エネルギーコストを中心に社会コスト全般が上がりますね。これは余り語られていない気もしますが、大きな流れの中では間違いないと思います。
人手不足は日本特有かもしれませんが、AIも最適化が難しくてまだ余りビジネスになっていないし、ロボットやFAなんかによる全自動化も大きなコストがかかるから、これも社会コストに大きな影響がありますね。

物価高の深刻化の影響

要するに今の物価高の流れはそうそう止まらない。まだ企業利益が出ているうちは良いと思いますが、それも頭打ちになったらヤバいですね。深刻な不況になると思います。なので、アメリカは躍起になって政策金利引き上げやQTで物価上昇を抑え込もうとしていますが、日本はどこ吹く風で異次元緩和継続中。本当に大丈夫なのかな?
多分、アメリカは近いうちに景気後退が来ると思いますが、日本はもう少し先かもしれませんが、悪質なインフレで深刻な不況になるリスクはあるかなと思います。

物価高はこれからも深刻化していくので、企業業績に大きな影響を及ぼすでしょう。以下、業種ごとの見通し。

不動産・建設

物価高は建築コストに大きな影響がありますね。特に足元でセメントやコンクリートの価格が上昇しているからRC建築コストが爆上がりしているはず。
そうなると、純利益に対する配当性向で高配当を出している銘柄は、業績下方修正と減配リスクがこれからはそれなりにあると思います。
ただ、不動産販売事業は海外からの資金流入が期待できるから、価格引き上げできればコスト増も吸収できるかも。とにかく、銘柄ごとに業績を注視しましょう。
2986LAHLDは1Q業績が悪くて少し不安、権利調整&再生が得意な8925アルデプロみたいなモデルは結構良いかなと思います。1720東急建設のようにDOE基準配当銘柄はなお良い(但し東急建設は前期約束破りしましたが👹)。

海運・鉄鋼

昨年来から価格転嫁を上手くやってきている印象。これは当面いいんじゃないでしょうか。
海運三強は鉄板でしょうが、足元少し上げ過ぎかな。
5411JFEは今期業績見通し未公表で失望売りが出た後は順調に値を戻しているので、前期配当を考えるとまだ仕込み時のはず。

石油・石炭

これも元売りは価格転嫁しやすく、引き続き良いはず。
1605INPEXはまだまだ上げてくれるといいなぁ(*´ω`) 5020ENEOSはようやく上げ値トレンドに乗ってくれたかな。
石炭三兄弟では、3315日本コークス工業だけが今回の決算発表で出遅れた感がありますが、前期配当(7円)や増配余地を考えれば、今のうちに仕込んでおいて損はないはず。一旦売り払いましたが、また少しずつ買い増し中。

AIなどの流行りのテーマ銘柄

物価高とは関係ないけど、2158フロンティオの5/20(金)決算発表の影響で週明け大失速するはずで、当面はダメでしょう。
バイオやメタバースなんかも期待ほど上がらない感じがします。

輸出比率が高い業種・銘柄

原材料が輸入頼みだと必ずしも良いとは言えなくなってきましたね…。これもとにかく業績を注視しましょう。
国内事業中心で原材料が輸入頼みの銘柄、例えば飲食とかは、もしかしたら
さらに厳しくなる可能性もありますね。価格転嫁もしづらいはずなので。

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そんな目線で業績のチェックを欠かさないようにしましょう。FYI(^_-)-☆

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