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市場見通し 12/4夜 メモ

こんばんは。今週の金曜日はメジャーSQで、金曜日朝の寄り付き価格で清算されるので、それまでは海外大手の思惑に応じてボラが大きい展開が予想されます。今週はギャンブル性が高い売買は控えて、SQ通過後の市場見通しに応じて手堅い売買を心掛けましょう(自分に言い聞かせています!)

アメリカの金融政策

先週のパウエルFRB議長の講演で、①12月FOMCの金利引き上げが0.5bptの可能性が高いこと、②当面は金利引き上げのペースを緩めて市場(インフレ)への影響を見ること、はほぼ市場の合意事項になった感じ。当面はアメリカの政策金利に世界各国の株価が振り回される度合いが小さくなると思います。

ただ、問題はこれから。今までは「金利が上がると株価が下がる」という関係性に焦点が当たっていましたが、これからは「景気が後退すると株価が下がる」という関係性に焦点がシフトしていくので、長期目線では良い局面にいるとは言い難い。アメリカの景気が後退すると大抵は世界各国の景気も後退することになるでしょうから、日本の株価にも十分にマイナス影響があるでしょう。特に北米の事業比率が高い銘柄は要注意だと思います。

ただ、いきなり景気後退が進む感じではなく、各種経済指標の発表で市場見通しより良いか悪いかで一喜一憂しそうな感じ。それも、予想より良い=マイナス、予想より悪い=プラスだったこれまでの相関性がそのまま続く感じもしないので、あまり気にしない方が良さそうな気がします。

為替(ドル円)の行方

さて、ドル円は今後どうなるでしょう。今は円高に振れて1$135円を下回っていますね。ただ、アメリカはペースは緩めども当面金利があがるわけで、日本は依然として異次元緩和の出口戦略の議論さえされていない状況。今は一服しているだけで、そのうち円安に振れてくるんじゃないかと思います。
ただ、円安に回帰するのがいつなのかが問題。7~9月期の決算発表で業績修正した企業は、為替の見通しを1$140円くらいに見直ししているだろうから、その時期によっては業績の下方修正や下振れ着地のリスクが出てきましたね。これはまぁまぁリアルな話のような気がする。

結論的には「外需に依存し過ぎずに業績が良い割安銘柄を買う」ということになるかなと思います。

気になる銘柄

7463 アドヴァングループ<S>

株探基本情報(22/12/2)

輸入建材商社。業績が良くて割安かつ高配当。
経常利益にデリバティブ評価益が約+35億円乗っかって、上期累計で通期経常利益見通しを大きく超過しましたが、デリ益は時価評価で為替に左右されるので、今回は上方修正を保留しています。
基本は営業利益は四半期単位でも黒字基調ですし、デリ益は少し目減りする可能性はありますが、私的な予想では、年間EPS145円(現在見通しの約1.6倍)くらいで着地するんじゃなかろうか。
上方修正時のインパクトを考えると、今は比較的安心して買うことができる銘柄かなと思います。

8140 リョーサン<P>

株探基本情報(22/12/2)

独立系半導体商社大手。配当性向50%で高配当。
2Q(7~9月期)にびっくりするくらいの営業利益を上げて、業績上方修正&増配しています。中計施策の先行投資商材の刈取りなどで売上高&営業利益が上積みになっている模様。下期は顧客の在庫充足を見越して保守的に見ている感じ。ただ、もう一発上方修正&増配があってもおかしくないと思います。
現時点で高配当なので、株価変動リスクも許容できるので非常に良い。久々に強気に買いたい銘柄を発見。2Q単体のEPSが162円で、3Q100円+4Q100円と積み増し出来たら、期末配当は120円(4.28%)、年間配当は195円(6.96%)になりますね!…期待し過ぎかな?(;^ω^)


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