市場見通し&気になる銘柄 11/13夜メモ
こんばんは。久しぶりの市場見通し記事です。
市場見通し
先週のイベント通過後の株価反応
先週はアメリカで①中間選挙と②月次CPI発表がありました。①はすぐに結果が判明せずに日本の株価への影響はほぼありませんでしたが、②は大あり。
これまで市場予測を超え続けていた月次の消費者物価指数(前年同月比)がようやく市場予測を下回るレベル(予測+8.0%→結果+7.7%)に。市場予測を下回ったというだけで、12月FOMCの金利引き上げが+0.75%から+0.5%に下がる期待が高まったということで市場が沸騰状態になりました。ただ、消費者物価指数の発表があっただけで、目下注目の金利の件は議論されているわけでも、何かが決まったわけでもない。パウエルFRB議長のこの件の判断とコメントは実にシビアだからね。そんな簡単な話じゃないでしょう。
とはいえ、アメリカの株価が木曜日夜に派手に上がったので、共連れで日本の株価も金曜日に大幅高。さらに為替も大きく反応してドル円が138円/ドルまで下がっておる。これは日本国民にとっては良いことですが、黒田総裁が日銀総裁を辞めるまでは異次元緩和継続が基本だから、12月FOMCを通過すると日米金利差は拡大するんだけどなぁ。気が早すぎるね。
「市場は実勢を先取りする」ってことだろうけど、これは先取りじゃなくて「アメリカの金利引き上げペースの緩和」への強い期待の顕れと、「すぐに金利引き下げに転換するんじゃないか」という淡い期待の顕れだと思います。なので、多分どこかで株価も為替も「どんでん返し」がくるんでしょう。アメリカのインフレ鎮静化は景気後退(リセッション)とセットなので、基本ストーリーではこれから企業業績は悪くなるんですけど…。
そうなると、次の大きなイベントは12月FOMC(12/15辺り)ですね。ここで金利引き上げが+0.5%になって、パウエル議長が金利引き上げのペースにとどまらずに来年の金利引き下げに言及すればさらに株価が上昇して、日本の株価も年末に3万円を目指すような展開になる可能性も(ごくわずかに)ありますが、まぁそんな簡単な話じゃないと思います。多分。多分ね。
市場の最大の関心事は「アメリカの金利」
結局、現在の市場の最大の関心事は「アメリカの金利」なので、市況はその動向に連れられると思いますが、個人投資家がよその国の金利に一喜一憂しても仕方がないので、業績が良い銘柄を探して「安く買って高く売る」しか儲ける方法はないと思って企業研究に精進しましょうか。
12月FOMCまでは、ロシアが自棄になって何かするみたいな大事が起こる以外はそれほどリスクイベントがない気がします。(ちゃんと調べてませんが💦)
7~9月期の決算発表集中期の市況はありがたいことに「業績相場」だったので、引き続き地道に企業研究をしつつ、安く買って高く売るを実践しましょう。
気になる銘柄
明日決算発表銘柄(445銘柄の中から)
6890 フェローテックHLD<P>
半導体関連銘柄には良い流れが続いているので、サプライズが出れば3,000円を超えてくるでしょう。
2158 フロンテオ<G>
800円台をウロウロしていますが、そろそろトレンドが転換しても良い気がします。AI関連銘柄では案件創出力がずば抜けているので、業績さえついてくればこんな株価水準ではない銘柄です。
今回の決算で業績下方修正時に未確定であった保険金(セキュリティ関連)が確定するはずなので、業績も修正するんじゃないでしょうか。
といううか、この水準なら、どこかの外資に買われちゃうよ…。
9274 KPPグループHLD<P>
国際紙パルプ商事が持株会社体制以降で名称変更した銘柄。市況も良くて、株価は半年で3倍くらいになっています。
業績も引き続き好調で上方修正余地が大きいと思うんですが、M&Aのために借り入れた(と思われる)有利子負債がドでかいので、当面株主還元は控えめになるはず。そろそろ下落に転換するんじゃないかな…。どうでしょう。
6677 SKエレクトロニクス<S>
始めて見ましたが良い会社ですね。本決算発表で来期業績に期待。
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