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ファイレクシア:完全なる統一新カード雑感 黒編

ドロスの魔神

4/6/6デメリット能力持ちデーモンの系譜。
油カウンターを用いた擬似的な消失を持つと見せかけて、カウンターが無くなった時に死ぬのはデーモンではなく契約をしたプレイヤーそのもの。
召喚酔いの影響もある為素の状態では3回しか殴れず、単体では勝つ前に負けてしまうのも困りもの。
飛行はあるがトランプルは無い為チャンプブロックで時間を稼がれる可能性もある。
とはいえ6/6飛行を無視して18点喰らうのは相手も嫌だろうし、そのうち除去を撃ってくれるだろう。
相手の魔神に貼る為だけに次元の撹乱入れたい。


黒の太陽の黄昏

-X/-X修正と、Xが5以上ならXマナ以下のクリーチャーのリアニメイトもおまけで付いてくる。
Xが5以上の時は強くなった不敬の命令といった趣のカード。
火種が黒マナ1つである為、X=5としても6マナで撃てるため比較的取り回しが良い。
除去としての使いやすさを重視した結果インスタントになっているが、リアニメイトしたクリーチャーがタップで出る為戦闘クリーチャー指定後に撃って2体除去、というわけにはいかない。
とはいえインスタントでリアニできるカードは貴重。
相手のドローにスタックしてシェオルドレッドを釣ったり、全体火力にスタックして抹消者を釣ったりと妄想だけは広がる。


修羅のドミヌス、ドリヴノッド

バロン・リーヴェンデアじゃないか!
何かを2倍にするドミヌスサイクルの黒は死亡誘発を2倍にする。
ラヴニカの献身に収録されていたテイサ・カルロフも同様の能力を持っていた。
やはり強力な死亡誘発を増やしたい。伝説であることから、スタンダードで同居しているアーボーグのラタドラビックは良い相方だろう。
ラタドラビックとドリヴノッドが並んでいる状態で伝説クリーチャーが死ぬとコピーが2体出るので死んだのに増えてしまう。
破壊不能カウンターを置くコストを確保するのはやや手間だが、ひとたび墓地が肥えれば効果を起動するのは容易い。


契約の族長、ゲス

3/3/4の恵まれたボディに何回でも起動できるリアニメイト能力と大盤振る舞いだが、心なき召喚よろしく自軍にだけ影響する魂の裏切りの夜まで内蔵している。
元々のサイズが大きいクリーチャーや、強力な能力を持ったシステムクリーチャーを釣るのが良さそう。
例えばシェオルドレッドや残業のタイタンなど。
釣ったクリーチャーは戦場を離れるときに追放されるようになるため、死亡誘発持ちを釣るのは得策では無い。
自軍に恒久的に-1/-1修正を与えられるカードは最近のスタンダードでは珍しいので、なんか変なコンボとか見つからないだろうか。


ネズミの王、カルモニクス

ネズミのロード。
スタンダードには十分な数のネズミがいるとは言えない為、活躍の場はエターナルだろう。
銀毛の達人とセットで採用してネズミ・忍者かネズミ・ならず者で固めたら8ロードじゃんと思ったがそもそもカルモニクスが銀毛の対象じゃなかった。伝説だから並べられないし。
統率者戦で頑張ってもらおう。


ファイレクシアの闘技場

再録カード。ヴラスカの笑顔が良すぎる。
維持するだけで自動的にアドバンテージを供給してくれる。
カードパワーは高く、黒単のようなデッキはメインサイド共に採用の余地があるだろう。
エンチャントして維持するだけで毎ターンアドバンテージを取れる。
シェオルドレッドと並べればライフの損失も補えるのも良い。


ファイレクシアの抹消者

これも再録。
発生源が相手であるダメージを受けるとパーマネントを生贄に捧げさせる為、戦闘を含むダメージには滅法強い。
火力以外に対する除去耐性は無いのが不安ではあるが、4マナ5/5トランプルにこれ以上を求めるのも酷な気はする。
黒単がバーン対策でサイドボードに入れたりするかも。
黒緑で格闘呪文を入れて無理やり相手からのダメージを発生させるのも楽しそう。


シェオルドレッドの勅令

往年の名カード悪魔の布告のバリエーション。
モードを選ぶことで狙いのカードをサクらせやすくなった。
黒2マナのインスタントには冥府の掌握と喉首狙いがある為競合先が強いのが気になるところ。
プレインズウォーカーを狙い撃ちにすることができる点や呪禁を貫通できる点は優れている為、黒の除去のバージョンとして採用されることはありそうだ。


処刑者の族長、ヴラーン

洗濯バサミで戦う7人の鋼の族長の1人が登場。
2/2/2という地味極まりないステータスに回数制限のついたドレインと地味の極みである。
とにかくドレイン効果が地味で、ターン1回制限のせいでコンボパーツに使えないしそもそもヴラーン自体が死んだ時に誘発しないし相手のクリーチャーが死亡しても誘発しないしでおまけ程度にしかならない。
そしておまけ程度の効果しか持ってないのにステータスが2/2/2と貧弱なのでとてもレアとは思えないカードになっている。
構築で使われることはないだろうが、リミテッドで引いてて色が合ってたら使うかもしれない。


裏切りの棘、ヴラスカ

(実質)プラスのドロー、マイナスの除去と必要なものが揃っているイメージ。
ファイレクシアマナで出しても初期忠誠度が4ある為マイナス能力を2連打することも可能なのが嬉しい。
ファイレクシアの闘技場でファイレクシアンと化したヴラスカが闘技場と同じ効果を持っているのはなかなかエモい。
ドローに付随するライフペイは例の如くシェオルドレッドで相殺どころか黒字にできるのでセットで使うと嬉しくなれる。
黒いデッキのアドバンテージ源兼除去としてメインサイド共に採用が見られそうなカードである。


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