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機械兵団の進軍ファーストルック公開カード雑感 その1

ソースはこちら。

基本土地


『機械兵団の進軍』では、いよいよファイレクシアによる侵略の魔の手が、多元宇宙に存在する様々な次元へと到達してしまいます。
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その証拠に……様々な次元の風景に、彼らのシンボルが浮かび上がっているのが分かるでしょうか。
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様々な次元にファイレクシアが侵攻していることを示すべく、イラストのどこかにφのマークと次元壊しによって開かれた大穴が描かれている。平地と島はどの次元か分かりづらいが、沼はアモンケット、山はラヴニカで間違い無いだろう。
森は雪山のように見えるが、ドミナリアかタルキールかカルドハイムか……雰囲気はタルキールに見えるような気もするが、空が赤いのでティムール境に引っ張られているかもしれない。


法務官

直近の物語では、様々な次元で新ファイレクシア次元の法務官たちを見かけたことと思います。最終決戦を迎える本セットにも、彼らがいないはずがありません。
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各法務官もセットに収録されるようだ。
カルドハイムで最初に登場したせいでスタンダードイリーガルとなっていたヴォリンクレックスもついにスタンダードリーガルのカードが出るようで喜ばしい限りである。
それぞれのアートを見ただけではどの法務官がどの次元で暴れているか分からないのは残念。
エリシュ・ノーンは性格的にファイレクシアから出ていないのかもしれないが。
シェオルドレッドの後ろに見える巨大な手は殺戮のドミヌス、ドリヴノッドだろうか。
他の法務官もドミヌスを引き連れて侵攻しているのかもしれない。
アートの左下には法務官のフルネームのみ書かれているが、後述するジン=ギタクシアスを見たところこれはそのままカード名を表しているようだ。


AYARA,WINDOW OF THE REALM/AYARA,FURNACE QUEEN

ファイレクシアの脅威に直面するのは、何もプレインズウォーカーだけではありません。多くの次元で、多くの人々がその侵攻と対峙しています。エルドレイン次元のアヤーラもそのひとりです。
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伝説のクリーチャーからファイレクシアンと化した姿へ変身する伝説のクリーチャーサイクル。
カード名は領域の窓、アヤーラ/焼炉の女王、アヤーラか。
しかしこのアヤーラ、背後までファイレクシアの侵略が迫っているのにお気に入りのバルコニーでグラスを傾け余裕である。
ファイレクシアン化後も同じようにバルコニーで燃えるグラスを傾けている為、アヤーラ的にはこれでもいいのかもしれない。(よくない)
アヤーラはエルドレインの黒の王国ロークスワインの女王である。
裏面の焼炉はウラブラスクの治める自律焼炉のことを表していると思われるので、表面が黒、裏面が赤のクリーチャーとなるのだろう。
後述するヘリオッドとサイクルであるならば、表のアヤーラは赤ファイレクシアマナを支払う起動型能力で変身すると思われる。

※追記
 よく見たらwindowじゃなくてwidowだった。
 領域の後家、アヤーラか?


TRAUMATIC REVELATION

『機械兵団の進軍』では、ファイレクシアによる侵攻を前にした様々な次元の、様々な人物たちの物語を描きます。希望に満ちた同盟も――悲劇的な再会も。
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ファイレクシアンと化したニッサとチャンドラが出会う衝撃的なシーン。
定訳から考えるとカード名は衝撃的な天啓だろうか。
ニッサとチャンドラは友人同士である為、そりゃチャンドラからすれば衝撃的だろう。
流石にアートのインパクトが強すぎてカードの効果が予想できなさすぎる。
チャンドラの心の衝撃を表す為黒のハンデスや切削呪文になるのだろうか?
Reverationはスフィンクスの啓示/Sphinx's Revelationやニッサの天啓/Nissa's Revelationなどのカードにもあるように、ドローカードになりがちな傾向もあるのでもしかしたらライフルーズ付きのドローやサーチになるのかもしれない。
そういえば、ニッサの天啓は超常的存在であるエルドラージと出会ったニッサが狂気に当てられプレインズウォーカーへと覚醒するシーンを描いていた。
今度は自分が超常的存在となりかつての友へ衝撃を与えることになるとは皮肉である。


ジン=ギタクシアス/大いなる合成

『機械兵団の進軍』の最初のプレビュー・カードを見てみましょう!《ジン=ギタクシアス》と、その第2面である英雄譚《大いなる合成》をご覧ください!
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法務官サイクルのうちジン=ギタクシアスのみが公開。
表面は伝説のクリーチャーで変身する起動型能力を持ち、裏面は英雄譚となっている。
「大いなる合成」(新たなるファイレクシアまでは大いなる統合だった気もするが)とはジン=ギタクシアス率いる発展の動力源が崇拝する思想である為、他の法務官の裏側もそれぞれの派閥を象徴する思想の名前が付くのだろう。
他の法務官も裏面が英雄譚の伝説のクリーチャーとなっているのだろう。
裏返るタイプの英雄譚としては初めての裏面が英雄譚のカードであり、かつ裏面から表面に返ることが可能な英雄譚でもある。
ジン=ギタクシアスの側は護法②、条件付きドロー、手札が7枚以上ある時に起動できる変身能力。
英雄譚の側は自分の手札の枚数分のドロー、全バウンス、手札の好きな数の呪文の踏み倒しと変身となっている。
変身条件である手札7枚以上は、ギタクシアスのドロー能力も相まってコントロールデッキなら不可能な条件ではないだろう。
しかしながら、変身能力はソーサリー限定な都合上、スタック除去される危険性が常に付きまとう。
幸い起動した後に打ち消しなどを使って手札が減っても解決には影響が無い。
変身すると都合手札が倍になるのだが、変身条件も相まって手札の総数は14枚を超えることになる。
その後も全バウンス、手札の呪文全て踏み倒しとオーバーキルのオンパレードが続く。
完全にコントロールし切った後のフィニッシャーとして、確実にゲームを終わらせてくれるだろう。

法務官はサイクルなので、ジン=ギタクシアス同様キーワード能力1つ、メリット能力1つ、メリット能力に関連した変身能力1つを持っており、裏側は英雄譚であると思われる。
ノーンはトークン生成と自クリーチャーの数を参照した変身能力、シェオルドレッドは起動に生贄が必要な能力と墓地のクリーチャー数を参照した変身能力、ウラブラスクは対戦相手へのダメージと相手のライフを参照した変身能力、ヴォリンクレックスは自クリーチャー強化とパワーの合計値を参照した変身能力、だろうか?
かなり適当を言っているので外れても文句は言わないで欲しい。


多元宇宙の突破

物語には、きっかけが必要です。この《多元宇宙の突破》はそれに相応しいカードでしょう。
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全てのプレイヤーを10枚切削させ、それぞれの墓地からプレインズウォーカーかクリーチャーをリアニメイト、しかもクリーチャーならファイレクシアンにする恐るべきソーサリー。
言うまでもなく、リアニメイトのアトラクサをパクるのが一番気持ちいいだろう。
7マナは撃つのに工夫がいるが、墓地を経由して踏み倒すならそれこそアトラクサを釣ればいい話なので、ランプしたり精神接合器で軽減して手撃ちしたりと工夫しよう。

パッと見何が起きているか分かりづらいイラストだが、ファイレクシア次元を中心に久遠の闇に伸びる次元壊しの枝を描いているものと思われる。
他の次元のクリーチャーやプレインズウォーカーを奪い取りあまつさえファイレクシアンに作り替えるその様はまさしくファイレクシアの侵攻を表していると言えるだろう。


光輝の夜明け、ヘリオッド/歪んだ日食、ヘリオッド

テーロス次元にも伸びる侵略の魔の手。神は完成化させることはできない――しかし、その信奉者がすべて完成化してしまったなら?
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迫るファイレクシアと闘うヘリオッドと、ファイレクシアに堕ちたヘリオッドの両面カード。
ヘリオッドはエルズペスに負け信仰を失い封印されていたはずだが……
さすがに非常事態なので徴兵されたのだろうか。
砕けたはずのクルソーも復活しているし、助けを求める人々がまたヘリオッドを信仰しだしたのかもしれない。
テーロスの神でありながら、信心を参照する効果も、神の不滅性を表す破壊不能も持っていないのは、この有事にテーロスの神々のあり方が変わったことを現しているのかもしれない。
フレーバーテキストはアジャニのセリフが描かれているが、アジャニにとってヘリオッドは親友エルズペスを裏切った宿敵であった。
こんな形で復讐を果たす……というか同族に引き込むことになろうとは、アジャニ自身も夢にも思っていなかったであろう。
tweetでは、神は完成化しないがその身に受ける信仰全てがファイレクシアンのものになってしまった時ファイレクシアンに堕ちてしまうという衝撃の設定が語られている。
この様子だとテーロスの人々はほとんどファイレクシアに堕ちてしまったのかもしれない。
確かテーロスには天使がいなかったはずなので、ファイレクシアを追い返す術が無かったのだろう。
テーロスの神は15柱いるわけだが、他の神ももはや無事ではないかもしれない。

カードとして見た場合、表面はでかいオーラ術師といったところ。
エンチャントは墓地に落ちにくい為、能動的に墓地に落とせる魂力とは相性がいい。
特に精霊界との接触はヘリオッドのETBを使いまわせることとも相性が良く、相手の除去に対応して撃てば都合タダで除去をスカせたことになる。
裏面は呪文への瞬速の付与とコスト軽減能力。
ドローステップのドローがある為、相手のターンに唱えることを前提とするなら毎ターン1マナは確定で軽くなる。
2マナの打ち消しや除去が1マナになるのはかなり強い。
ヘリオッドの変身にはマナコストがかかるが、その隙はこの能力でしっかり埋めてくれるだろう。
変身能力はφマナなので白単で運用することも可能で、白単ミッドレンジなどはエンチャントの回収、コスト軽減ともに噛み合っている為採用されるかもしれない。


決定的瞬間

エルズペスは、起動した酒杯ごと久遠の闇に消え去りました。しかし運命は、彼女を戦いの場に再び呼び戻すでしょう。
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地味なカードテキストとは裏腹に、イラストとフレーバーテキストからなんとエルズペスが生きていたことが明かされる衝撃のカード。

「ウルザは最初の酒杯を膝の上で爆発させたけれど生きていたわ。私たちも大丈夫でしょう。たぶん」
新ファイレクシア急襲 メインストーリー第5話:必然の決断

ケイヤのこの発言、適当言ってんなよと思ったがまさか本当だったとは。
まあエルズペスがどんな状態になっているか分からないので、大丈夫とか生きてるとか言っていいのかも分からないのだが……

カードの効果はトップに置く代わりに墓地に置く時間の把握の亜種であり大したカードではないのだが、この効果とこのフレーバーテキストから、エルズペスが何かを選び、何かを捨てることを意味していると取ることができるだろう。
エルズペスは勇者であるから、自分を捨て、世界を救うことを選ぶのではないだろうか。
または捨てるのはこれまでの世界かもしれない。
なんにせよ、「マジックに永遠の変化が訪れる」ことは間違いないだろうし、それはエルズペスの手によってなされるのだろう。
(てっきりテフェリーの力で世界を救うのかと思っていたのだが)


INVASION OF LORWYN

『機械兵団の進軍』に登場する次元は、お馴染みのものもあれば、あまり知られていないものもあります。皆さんはどれだけご存知でしょうか。
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定訳はローウィンの侵略だろうか。
ローウィンは童話をモチーフにした次元で、人間のいない珍しい次元でもある。
そして、恐らく天使もいない。
天使がいないということはそれ即ちファイレクシアに対抗する力が弱いと言うことである。
イラストではローウィンのエルフと燃え盛るファイレクシアンが対峙している。
この様子だと、ローウィンにはウラブラスクの軍勢が攻め込んでいるようだ。

ところでこのInvasion of シリーズ、カード名だと思われるのだが、ひょっとしたらこれが新しいカードタイプ「バトル」になるのではないだろうか。
効果はイマイチ想像が付かないが……


INVASION OF TARKIR

タルキールの侵略。
タルキールは長い間龍と人間が争い合ってきた経歴があった。
失われた歴史では龍は滅び人間の氏族同士が争いを繰り広げていたが、歴史が再編され今は龍が人間を支配する次元になっている。
イラスト手前左のドラゴンは角の形からアタルカ氏族、右はオジュタイ氏族だろう。
そして画面奥の黒いドラゴンだが、襟の造形からしてファイレクシアに堕ちたコラガン本人だと思われる。
タルキール出身のプレインズウォーカーにはサルカンとナーセットがおり2人は共に行動しているような描写があるが、タルキールを守りに帰ってきてくれないだろうか。
ウィルとローアンのように、プレインズウォーカータイプを2つ持つプレインズウォーカーとして収録されたら絵面的にも激アツなのだが。


INVASION OF ALARA

アラーラの侵略。
バント、エスパー、グリクシス、ジャンド、ナヤの5つの断片からなる次元であったが、ニコル・ボーラスの策略によって今は1つの次元に統合されている。
イラストは画面左にファイレクシア軍、画面右にアラーラ軍という構図になっている。
ファイレクシア軍の側は統一感のある白磁の身体が特徴的なノーンの軍勢だろう。
アラーラ軍の側は奥から順にナヤのレオニン、グリクシスのデーモン、ジャンドのヴィーアシーノ、エスパーの人間、バントの騎士といったところだろうか。
見たところファイレクシア側に取り込まれている様子が無いのは、アラーラは天使を有する次元だからだろうか。
アラーラ出身のプレインズウォーカーにはテゼレットやアジャニがいるが、どちらも次元を守るつもりなど無さそうである。


INVASION OF SHANDALAR

例えば――シャンダラー次元とか、メルカディア次元とか。
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シャンダラーの侵略。
アップで描かれすぎて情報量が少なくあまり語ることがない。
中央に大きく描かれたのはノーンの兵だろう。
生い茂る蔦と戦っているが、ここは緑マナの豊富なカロニアであると思われる。
恐らくだが、マナによって動く植物もファイレクシアンへと堕落する可能性があるだろう。
無生物だからとはいえ安心はできない。


INVASION OF MERCADIA

メルカディアの侵略。
空を飛ぶカニのような戦艦や飛行船はメルカディア軍、白い飛行船がノーンの軍だろうか。
画面左側に描かれたドラゴン・エンジンはレイモスだと思われる。
白い飛行船がノーンの軍だとすればレイモスはファイレクシア軍と戦っているようにも見えるが……レイモスは堕ちてはいないのだろうか?
ドラゴン・エンジンはファイレクシアとの親和性が高そうだが、レイモスは耐えているのだろうか。


ドラーナとリンヴァーラ

『機械兵団の進軍』では、本来相容れないような様々な人物たちが手を取り合いファイレクシアの脅威に立ち向かいます。そんな彼らの、意外な姿をどうぞご覧ください。
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ファイレクシアに反抗する伝説のクリーチャーサイクル。
ゼンディカーからは血の長にしてカラストリアの女王であるドラーナと、エルドラージに争う天使リンヴァーラがタッグを組んで登場。
1つ目の能力は相手のクリーチャーの起動型能力を封じる常在型能力で、静寂の守り手、リンヴァーラの能力と同じものとなっている。
2つ目の能力は相手のクリーチャーの起動型能力を奪うもの。
リンヴァーラもドラーナも過去この能力を持ったことはないが、エルドラージとの戦いの中でエルドラージを吸収したドラーナの能力を描いているものと思われる。
本来敵対している吸血鬼と天使が手を組んだカードだが、かつてのエルドラージとの戦いにより異種族との協力を学んだ彼女らにとっては今更と言う感じもある。
また相手にデメリットを与え、自分が正反対のメリットを受ける能力は、どこか法務官を思い出させる。
ファイレクシアに抗うものたちとして美しいカードデザインである。


ヤーグルとムルタニ

ドミナリアからはデカいだけの謎の蛙ヤーグルと、土地の数だけデカくなるエレメンタルのムルタニが協力……もとい合体して登場。
結果めちゃくちゃにデカいだけのクリーチャーになってしまった。
ヤーグルは5/9/3だったので、ムルタニは1/9/3くらいの計算である。
6マナにしてパワータフネスの合計は24と強烈なマナレシオとなっている。
投げ飛ばしても一撃で相手を倒せるわけではない絶妙なパワー調整がニクい。
ムルタニとヤーグルには直接の面識はないが、ムルタニの娘であるエレメンタルのムルドローサには面識がある。
ダブルマスターズのボーダーレスアートのムルドローサでは、ヤーグルの名前が登場している。

ヤーグルは彼女が現れることを期待していなかった。
墓場波、ムルドローサ

ムルタニとヤーグルがどこまで敵対しているのかは分からないのだが、ヤヴィマヤのムルタニとアーボーグのヤーグルが組むのはやはりファイレクシアの脅威が迫ることによる異例だろう。


サリアとギトラグの怪物

ウィザードにカエル好きがいるようで、イニストラードからの協力カードもカエルである。
スレイベンの戦士であり怪物と戦うサリアと、ネファリアに住みつく恐るべき怪物ギトラグが手を組んだ。
サリアとギトラグが直接対峙した描写は無いが、イニストラードである以上聖戦士であるサリアと怪物であるギトラグは当然敵対していると見ていいだろう。
ギトラグはエムラクールの影響で触手の怪物へと変貌していたはずだが、無事(?)元のカエルにもどっているようである。
サリアはイニストラードのストーリーでは聖トラフトを憑依合体させたりアヴァシンの月銀の槍を持って戦ったりしていたのだが、今回のイラストを見る限りではどこかに置いてきたようだ。

能力はサリアの先制攻撃とギトラグの接死を持っており、新グリッサ同様戦闘では無敵を誇る。
追加で土地を置ける能力はギトラグの怪物が持っていたものそのまま。
相手にタップインのペナルティを課す能力も異端聖戦士、サリアからそのまま引き継いでいる。
全く違うカードでありながら、土地サポートと土地へのペナルティという関連性を持った能力に仕上がっておりカードテキストとしての芸術性が高い。
最後の攻撃するたび土地やクリーチャーをサクってドローする効果はどちらかといえばギトラグの能力で、アップキープコストとしての土地サクリファイスが無くなりかなりマイルドな出来栄えとなっている。


10種のゲインランドサイクル

10種のゲインランド・サイクルは、各次元が如何に侵攻の脅威に晒されているかを物語っています。それぞれのフレイバー・テキストにもご注目ください。
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ゼンディカーの隠れ家サイクルから続く低レアリティのタップインデュアルランドのサイクル。
公式略称はゲインランドのようだ。
最近はリミテッドでの多色化を推奨するためか汎用的な名前でコモン収録されることが多く、本エキスパンションも同様の扱いとなっている。
フレーバーテキストに注目と書いてあるので、一枚ずつ見ていこう。

血溜まりの洞窟

舞台はニューカペナ。
かつて光素を持ってファイレクシアを撃退しており対抗勢力として期待されていたが、アトラクサが直々に赴いたようで陥落している。
光素源とは即ちニューカペナの天使達の精髄のことだが、同じ天使であるアトラクサであれば対処可能だったのだろうか。

花咲く砂地

舞台はアモンケット。
銅の徒党が何を指しているのか分からないのだが、イラスト中で走り回っている足の生えた多肉植物のようなファイレクシアンはそれによって持ち込まれたようだ。
アモンケットの砂漠には放浪の呪いがかかっており、生命は死んでもゾンビとなって甦るようになっている。
生き返ってもファイレクシアは鹵獲するだけなので、アモンケット側には勝ち目がなさそうに見える。そもそも天使もいないし。

陰鬱な僻地

舞台は神河。
侵略樹とは次元壊しの枝のことだろうか?
天上都市大田原は侵略樹に覆われてしまったようだ。

ジャングルのうろ穴

舞台はイクサラン。
マーフォークの蔓延るジャングルがあったはずなので、ジャングルのうろ穴の舞台としてはピッタリだ。
なんとイクサランの古い骨が油で目覚め始めているらしい。
太古の昔に滅びた恐竜が復活するのだろうか?
エルダー・ファイレクシアン・恐竜が出たら激アツである。

岩だらけの高地

舞台はゼンディカー。
ゼンディカーはエルドラージの巨人を封じ続けた影響か大地が意思を持ったように動く乱動と呼ばれる現象を起こしている。
ゼンディカーは次元自体がファイレクシアの侵食へと抵抗しているようだ。
意思を持つかのように動く次元はファイレクシアンにならないのだろうか?
それともゼンディカーがファイレクシアに堕ちれば、汚染を広げる乱動が起きるのだろうか。

磨かれた痩せ地

舞台はイコリア。
イコリアには怪物と繋がり影響し合う謎の水晶が至る所に自生していたが、この水晶から感染してしまった模様。
結果、水晶から影響を受けた怪物達も金属質のファイレクシアンになっているものと思われる。
メカゴジラとかビオランテとかもファイレクシアンになっているのだろうか。

急流の崖

舞台はカラデシュ。
ジン=ギタクシアスとその一派が侵略に向かっているようだ。
カラデシュは発明家の次元である為、研究と発明を好むギタクシアスとの相性は良さそうだ。
また、マナとは違ったエネルギー源である霊気にも興味を持っている様子。
機械巨人がファイレクシアンになったりしているのだろうか?

茨森の滝

舞台はエルドレイン。
目のようなプローブはギタクシアスの派閥のものである為、エルドレインはギタクシアスが侵攻しているのだろう。
フレーバーテキストには脚とあるので、これはタコやイカのようなファイレクシアンの脚なのだろうか?

平穏な入り江

舞台はテーロス。
テーロスには人々の信仰からできた神々がおり、海や山といった自然は神と繋がっている。
信仰の元である人々がファイレクシアンとなったことで神々もファイレクシアへと堕ち、結果神々と繋がる自然もファイレクシア化してしまったのだろう。
こんなに悍ましい景色が広がっていてもカード名は平穏な入り江。
堕ちた神々にとっての平穏がこれだということだろう。

風に削られた岩山

舞台はドミナリア。
セラの記念碑に対抗してファイレクシアの……というかノーンの記念碑を建造した様子。
どんだけ自己顕示欲強いんだ。
コモンの土地にしてはビジュアルが豪華で、ちょっとフォイルが欲しくなる。


希望の標、チャンドラ


チャンドラは燃え盛ります。希望の標として。
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ファイレクシアへの攻撃には不参加であったチャンドラが、次元侵攻を開始したファイレクシアと戦うためついに立ち上がる。
当初公開されていたキービジュアルでも主人公然とした雰囲気で描かれており、登場は確定していた。
ゲートウォッチは続々とファイレクシアに堕ちている為、せめてチャンドラだけでも堕ちないで欲しい。

常在型能力はターン1回限定のインスタント・ソーサリーのコピー。
自ターンに限定されていない為、相手ターンに唱えたインスタントもコピーされる。
パーマネントをブリンクする2マナのスペルでチャンドラを、コピーで献身的な精霊術師をコピーすると無限にチャンドラと精霊術師を出し入れできる。
スタンダードでこれを実現するには、侵食するマイコシンスでチャンドラをアーティファクトにしてやる必要がある為実質4枚コンボとなってしまう。
この常在型能力の存在によって、増殖呪文と相性が良い。
一気に忠誠度カウンターを2個増やし、マイナス能力の火力の範囲をグッと広げてくれる。
プラス能力も、アドバンテージはもちろんマナ加速能力も忠誠度の上がり幅が大きく場持ちをよくしてくれるだろう。
マイナス能力はX点の分割火力であり、プレイヤーも対象にできる為引導火力としての活躍も期待できる。
チャンドラは火力、ヤヤは呪文サポートといった感じで役割が分けられていたが、近年のチャンドラは火力、衝動的ドロー、マナ加速と様々なことができるようになってきている。
死んだヤヤから引き継いだ格好となる呪文サポートもまたチャンドラの成長を表す能力だろう。


ボーダーレス版/拡張アート版

ここからは本セットのブースター・ファンについてご紹介します。まずはボーダーレス版、そして拡張アート版をご覧ください。
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今回も登場するボーダーレス版と拡張アート版。
ボーダーレス版はアルトアート仕様で拡張アート版はイラスト据え置き。
チャンドラはイラストレーターも通常版とは違い、Randy Vargas氏となっている。
氏が手がけた有名なカードは救う者、レグナ/救われぬ者、クラヴやアロサウルス飼いなど。
チャンドラを手掛けたのは今回が初。
気合いの入ったチャンドラの顔が怖すぎる。


つらつらと書いていたら10000文字を超えてしまったので今日はここまで。

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