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mtg読み物解説 ファイレクシア:完全なる統一 サイドストーリー第二話 空ろな身体

完全なる統一のストーリー出るの早すぎじゃない?大丈夫?

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要約

法務官達によって作られた天使にして統一者のアトラクサ、そのアトラクサによって作られた天使のイクセル。
アトラクサの命によりドロス窟に潜む鋼の七人の族長の1人ゲスの抹殺に向かうイクセル。
道中で出会った有貌体ベラクシスや裏切り者ゲスの言葉を受ける中でファイレクシアの教義への反抗心が芽生え始める。
ベラクシスも殺害し、ゲスの死体からヴィシュグラズなるファイレクシアンを作り上げるイクセル。
アトラクサに「捨ててこい」と言われおとなしくドロス窟でヴィシュグラズを解放するのであった。


今回は黒の法務官シェオルドレッドの支配するドロス窟が舞台。
法務官であるシェオルドレッドに並ぶ実力者であるゲスをあっさり消すあたりが実力主義の七人の鋼の族長らしさを感じさせる。

おつかいを頼まれたのに何故かペットを拾って帰ってきたイクセルをアトラクサが叱ってペットを捨てさせるほのぼのストーリー。


用語解説

ドロス窟

メフィドロスとも。球層構造になっている新ファイレクシアの奥深くに位置しており、油の汚染も上層部の比ではない模様。
後々のストーリーでもまた登場するが、ここではファイレクシアの瘴気が強く呼吸するだけで感染が進むらしい。怖すぎ。
そんなこんなでメフィドロスにはミラディン人の生き残りはほぼいないと思われる。


ゲス

7人の鋼の族長の1人。ミラディンの傷跡ブロックで登場していたキャラクターで、元々はファイレクシアンでは無かったがファイレクシアに忠誠を誓い新な身体を手に入れた。

7人の鋼の族長及びミラ傷ブロックのゲスについては以下の記事を参照。
プレインズウォーカーのための新なるファイレクシア案内2

首から上は完成化していない。
昔はもっと刺々しくてカッコよかったのにこんなに丸くなっちゃって……(物理)

ミラ傷ブロック時代のゲス

ストーリー中では契約の族長と呼ばれ、契約次第では完成化の深度の浅い有貌体も迎え入れている。
だがカードのフレーバーテキストを見る限り、平等な契約かどうかは怪しいところ。

「誰かが契約の細部を読み忘れたようだな。」
契約の族長、ゲス

アトラクサ

初出は統率者2016。
登場時の解説記事は以下を参照。
『統率者(2016年版)』の話をしよう。

エリシュ・ノーンをはじめとする4人の法務官によって完成化させられたものの、ウラブラスクだけは協力の呼びかけに応じなかった為赤抜き4色のクリーチャーとなっている。
要するに4色の伝説のクリーチャーを作りたかったところに、ファイレクシアの法務官のうち赤だけ都合よくハブられていたのでここぞとばかりに作られたご都合デザインのキャラクター。
だったのだが、今は統一者なんて名前も与えられてエリシュ・ノーンの不在を預かっているらしい。出世したねえ。

母たるノーンを真似たのかイクセルなんて天使の斥候を作って飼っているようだが、イクセルがヴィシュグラズを連れてきた時には捨てさせるあたりが理不尽。

新規イラストもあるし、マローのblogatogで4色の伝説のクリーチャーが出るってヒントもあるしカードとして再登場しそう。

アト様の新イラスト

イクセル

アトラクサが作った天使にして兵器。
イラストはジェネリックアトラクサって感じ。
ファイレクシアンでありながら、アトラクサに隷属し忠誠を誓うことに疑問を感じている。
もうカードも公開されてる。統率者だけど。
青と赤抜きなのには何か理由がある?
単純にアトラクサが作ったから一色抜いただけなんかな?


ドミヌス

それはまるで自然に発生したかのように、この球層の毒で飽和した大気が岩に独自の心を与えたかのような姿をしている。まるでドミヌスのように。
ゲス卿の塔よりも更に威圧的にその風景を圧倒するのは、苦痛のドミヌス。ファイレクシア人が入植し、ぎらつく油とその誉れがこの次元を正しく真なる姿へと変え始めた時、大地の一部が目覚めた。それらは動き、身を震わせ、放浪を始めた。
 ドミヌスとは何なのか、それを真に知るものはない。それらが他のファイレクシア人と同じように考え、望むのかどうかも。正しい存在として、すべてを機械正典の支配下に置きたいと願うのかどうかも。

今回のストーリーで初めて登場した謎の用語、ドミヌス。
どうやらドミヌスが何なのかファイレクシア人も分かっていないらしい。
イラストとして参考になりそうなのは、伝説のクリーチャーである栄光のドミヌス、モンドラクくらいか。

上記のイラストや記述を見るに、動き回る大地や建造物のようなものらしい。
モンドラクは美麗聖堂のような建築様式だが、ドロス窟にもいるらしい。ドロス窟にいるものはもっと禍々しいデザインなのだろう。
クリーチャーなのかアーティファクトなのかも不明。
モンドラクは意思を持った特別なドミヌスだから伝説のクリーチャーなのかもしれないし。


ヴィシュグラズ

イクセルの手によって完成化した姿に作り替えられたゲス。めっちゃカッコよくなった。
生前(?)のゲス同様人の神経を逆撫でする喋り方をするが、敬語が使えるようにアップデートされている。
アトラクサが飼うことに反対した為ドロスに捨てられた。
法務官4人が作ったアトラクサが赤抜き4色で、アトラクサが作ったイクセルがそこから青を抜いた3色なので、ヴィシュグラズは2色?
ノーンの影響の強いアトラクサへの反抗心から作られたから白抜きで黒緑とか?
けど見た目はノーンの配下に似てるからゲスの黒とノーンの白で白黒かも。
ところで、

 自分が憎んだゲス、あの男の言葉が耳障りな鐘のように頭の中で鳴り響く。自分が好んだベラクシス、あるいは好んだのはその完成化されていない肉の優美な輪郭、快活な瞳にきらめく光と青白い身体か。

 何故かはわからない。ただ、どちらも失わせたくなかった。連れ帰りたかった。自分はなんと惨めな生物か。

「どちらも失わせたく無かった」(原文:You just didn't want either of them to disappear. )とあるので、もしかしたらゲスだけじゃなくてベラクシスも素材に使ってる?
だとしたら敬語が使えるのも納得かも。



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