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mtg読み物解説 ファイレクシア:完全なる統一 サイドストーリー第三話 憤怒のように激しく、歓喜のように眩しく

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要約

狩猟迷宮に降り立ったルーカはファイレクシアンに襲われるニッサ、放浪者と合流した。
ルーカはファイレクシアンのケンタウルスと精神を繋げニッサと共に上層部を目指すが、放浪者は能力が安定せず、どこかにプレインズウォークしてしまった。
道中ファイレクシアンに襲われた際、ニッサは怪我を負い、ルーカは手違いから自身の駆るファイレクシアンの触手に腹部を貫かれる。
結果としてルーカとニッサは守られたが、ファイレクシアンに負わされた傷は2人の不和を加速させた。
見た目には異常が無さそうに見えていたルーカの精神はファイレクシアに汚染されており、上層部ではなく狩猟迷宮の深部に誘導されていく。
最新部ではグリッサとヴォリンクレックスが戦っており、法務官の一体であるヴォリンクレックスを倒す為ニッサとルーカは戦闘を始める。
戦闘の中でルーカは完成し、ケンタウルスと融合することで自らファイレクシアンの怪物となる。
ニッサは命からがら逃げ出したが、グリッサはルーカにニッサを捕らえるよう命令する。


用語解説

狩猟迷宮

溶鉱炉階層の1つ下の階層で、緑マナの影響が強い。昔は絡み森と呼ばれていたが、ファイレクシアに奪われ現在は狩猟迷宮に名を変えている。
緑の法務官ヴォリンクレックスが支配している。
ファイレクシア化した獣や金属の植物がウヨウヨしており、危険度はかなり高い。
メリーラ達はここともう1つ下の外科区画を迂回する為、多大な犠牲を払いながらもドロス窟と溶鉱炉階層を繋ぐトンネルを作っていた。
それだけでも、この球層が危険であることが分かる。


ルーカ

イコリア出身のプレインズウォーカー。人間男性。妙齢の軍人。
イコリアの小説がウェブ公開されなかった為か、若干情報が少なくプレインズウォーカーのページにも名前が載っていない。
その軍事技術をジェイスに買われ、ファイレクシア攻撃部隊に参加した。
最も、ファイレクシアンと安易に繋がる、自分の技術を過信する、ニッサのことを見下すような描写が多々ある、などなどあまり優秀な人物には見えない。(そもそも、怪物を操り自身の故郷を襲った犯罪者な筈である。)
結局特に成果を残すわけでもなく完成してしまった。
動物との間にエルーダという絆を持つことができ、動物を操ることができる。
イコリアは怪物と人間が対立する世界だった為、エルーダを持つルーカは幼少期に差別にあっていたようである。
弱肉強食を肯定するような思想を見せたのは、元からそうだったのか、それとも油によってヴォリンクレックスの思想に染まってしまったのだろうか。

他の完成化したプレインズウォーカーと比べ、完成化した後の外見の変化が著しい。
(巨大なファイレクシアンの腕が二本生え、足も人間のそれとは関節の配置が異なっている)
これは完成化の際にルーカがケンタウルスと融合したからだろう。
ケンタウルスのものであると思われる部位が異形としてルーカの身体を覆っている。

ちなみにカードも公開されているが、赤緑のルーカはこれが初となる。(今までのルーカは赤単色だった)
ガラクやドムリなど動物を操るプレインズウォーカーは緑が多かったので、赤緑の方が適正に見える。


ニッサ・レヴェイン

ゼンディカー出身のプレインズウォーカー。エルフの女性。
詳細はこちら。

初登場時はエルフを使役するプレインズウォーカーだったが、開発の都合ニッサの心境の変化によりエレメンタルを操る精霊術師となる。
とりわけその次元や土地に宿る精霊と対話し、エレメンタルとして呼び出す能力を持つ。
しかしながら今回はストーリー中でエレメンタルを呼び出す描写は無く、もっぱら杖に仕込んだ細身の剣で戦うこととなる。
ファイレクシアの獣と容易に繋がったルーカに嫌悪感を示していたことからも、ニッサがこの次元と繋がりを持つことを避けていたからだと思われる。
ストーリーにおいては、高圧的な態度を取り軽率な行動を取るルーカとは対立してしまう。
だがエレメンタルを使役しないニッサは無力であるため従わざるを得ない状況になっている。
ちなみに、次にニッサが登場するのはメインストーリーの最終盤である。
結局ルーカやグリッサの追跡から逃れられなかったようで、完成化した姿でノーンとともに現れる。お楽しみに。


ヴォリンクレックス

詳細はこちら
新ファイレクシアを統べる法務官の1人。
捕食者と獲物で構成される闘争の世界を望んでいる。
ストーリー中では従えているはずのグリッサと戦っているが、詳細は不明。
グリッサが反旗を翻したのか、日頃から仲間内でも闘争があるのか……
ニッサとルーカの介入があった後は戦闘を止め別の目的の為に動き出した為、単に汗を流していただけなのかも。
カルドハイムから世界樹の一部を持ち帰り、次元壊しの複製に寄与した。


グリッサ・サンシーカー

エルフの女性。元ミラディン人で、旧ミラディンブロックでは次元を救った英雄だった。
ミラディンの傷痕ブロックでミラディンの核と共に油に汚染され、ファイレクシアンとなった。
放任主義のヴォリンクレックスに代わり実質的に絡み森を支配しており、絡み森が狩猟迷宮へと変わった後も同じく権力を持っているものと思われる。
現在はサンスレイヤーを名乗っている模様。
ミラディンには5色のマナを司る5つの太陽があり、ミラディン人にとって大きな意味を持つ。
サンスレイヤー、太陽を殺すものという名前は単なる言葉以上に次元への敵意を表している。


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