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mtg読み物解説 カルロフ邸殺人事件 第7話 復活の前に腐敗あり

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概要

デスクで情報を整理していたケイヤとケランの耳に轟音が飛び込んできた。
音のする方に向かうと、証拠保管室に保管されていたグルールの神、アンズラグが解放され暴れていた。
エズリムの強力も得てアンズラグの動きを止めると、ケランの証拠カプセルに再び神を封印した。
コスは気になることがあると言い、単身調査に出発した。

一方プロフトとエトラータは第七管区の地下深く、ゴルガリの縄張りの奥へと向かっていた。
地下道の扉の向こうにいたのはアイゾーニだった。
プロフトは黄色い粉の成分分析を依頼した。アイゾーニはそれを植物の花粉であるが、ラヴニカでは見たことがないものだと言う。
その時、物陰にフードを被った男の姿が見えた。駆け出す男を追いかけるプロフトだが、急に頭に強い衝撃を受け気を失ってしまう。

プロフトは自室で目を覚ました。困惑するプロフトの前でフードの男が引き出しを漁っていた。
彼は明らかに偽装された声で、自分は一連の殺人事件の犯人ではないこと、ラヴニカには立ち寄っただけであることを述べた。
一冊の記録帳を盗み出す彼を止めようとした時、彼は再び目を覚ました。
彼を起こすために放たれたエトラータの平手打ちの痛みを感じながら、彼は再び地上を目指すことにした。

一方のコスは、ラクドスの本拠地の奥深くを調査していた。
最奥ではラクドスが長い眠りについていた。今回の事件はラクドスの犯行ではなかったのだ。
帰ろうとしたコスを流れてきた煙が拘束した。苦しむコスはジュディスの持つ水晶の頭蓋骨の中に吸い込まれていった。

コスが定刻に伝令に戻らなかったことでオレリアは異常に気づいた。魔法探偵者のケイヤたちの前で、ボロス軍はラクドス教団に宣戦布告をする旨を告げる。
ケイヤは幽体化し隣の部屋に逃げ込むと、デルニーと名乗る少女からメモを受け取った。
そこにはカルロフ大聖堂で会おう、と書かれていた。

カルロフ大聖堂にいたのはプロフトとエトラータだった。ケイヤはここまでの捜査の進捗をプロフトに伝えると、プロフトはしばらく考え込んだのち顔を上げ言った。「この事件の犯人が分かった」


用語解説

ミジウム

ケランの持つ羽ペンの軸の先端に使われている金属。
二ヴ=ミゼットが開発した軽くて丈夫な合金。
イゼット団のみならずラヴニカ中で活用される有用な資材。
ゲーム的には総じて褐色〜金色の金属として描かれ、その丈夫さや魔法に反応する特性が描かれている。


アンズラグ

グルールが崇拝する神の人柱。
モグラのような外見と巨体が特徴。
グルール一族は文明の破壊と野生への回帰をギルドの目的としている。カプセルから飛び出すなり探偵社の情報保管庫を破壊し瓦礫の山へと変えるその姿はグルールに奉られる神に相応しいだろう。

灯争大戦で、同じくグルールの神という名目でイルハグが登場している。

イルハグはグルールのザル=ター族に崇拝される、ウトムングルと呼ばれる神々の一柱である。
もしかしたらアンズラグもウトムングルの一柱なのかもしれない。

引き続きイルハグもグルールの神として存在しているのかは不明。
というか元々イルハグ自体、神サイクルの穴埋めとして作られた節があり、ストーリー上の活躍やバックボーンが無いに等しい。

灯争大戦の神サイクルはアモンケットの神サイクルが悪堕ちしたものだが、赤のハゾレトだけは堕ちなかったため赤の神としてイルハグが作られた。

今どうなっているかどころか登場した灯争大戦時点でも何をしていたか不明である。

アンズラグの項目なのに半分くらいイルハグの話になってしまった。


アイゾーニ

ゴルガリ団所属のエルフのシャーマン。女性。
虫を操る能力に長けており、常に虫の群れを率いているらしい。怖いので一生地下から出てこないで欲しい。

ファイレクシアの侵攻後、ギルドマスターのヴラスカとギルド員の多くを失い半壊状態となったゴルガリ団だが、今は地下に潜みひっそりと活動を続けているようだ。
それって侵攻前とあんまり変わってないような気も……

あらゆる毒に耐性を持っているという追加設定が明かされた。


フードの男

ある意味で殺人事件よりももっと大きなミステリーである謎の男。
「ラヴニカは経由地点でしか無い」という発言から、次元間渡航が可能なプレインズウォーカーである可能性が高い。(今は領界路を使いプレインズウォーカーでなくとも次元間渡航ができるため、確実では無い)
またプロフトの精神に入り込み記憶を盗み取っている様から精神術に長けている様子が見て取れる。

これらの情報から考えると当てはまるキャラクターなんてほとんどジェイスしかいないようなものだが、もしかしたらとんでもないミスリードの可能性もある。


デルニー

今回初出のクリーチャー。
ケイヤにプロフトからの連絡を伝えに来た。
活躍はそれだけなのだが、ストーリーに登場した上伝説のクリーチャーとしてカード化しているのはやたらと豪華な扱いに見える。
フレーバーテキストも意味深なものだが、本当に街の小間使いなのだろうか。
もしかしたら次にラヴニカに再訪した際に重要なポジションになるかも?
全ては妄想である。


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